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2021年8月1日日曜日

Max Bruch の コル・ニドライ Kol Nidrei ピアノ伴奏版が美しい ♪

このところ、藤田真央くんのモーツァルトを中心にヴェルビエ音楽祭を楽しんできたが、それも今日で終わり…。

そんな中、昨日のコンサートで聴いたマックス・ブルッフ(Max Bruch)の "Kol Nidrei" Op. 47 という曲がとても美しくて、初めて聴いたのだが気に入ってしまった ♪

✏️Joshua Bell, Steven Isserlis, and Lahav Shani perform Bruch, Bloch, and Mendelssohn




実は、ブルッフの曲は初めて聴くかも知れない。名前だけは何となく聞いたことがあるかも…(^^;)。ということで、Wikipedia(✏️マックス・ブルッフ)に頼ることにした。


マックス・ブルッフ(Max Bruch、1838 - 1920)は、ドイツの作曲家、指揮者、教育者。ヨハネス・ブラームスとは友人でありライバルでもあった。ロマン派の中でも古典的な理想を掲げており、メンデルスゾーンやシューマンを尊敬していた。

ブルッフの音楽の特徴は「旋律性」で、本人も「ヴァイオリンはピアノより旋律を良く歌うことができるし、旋律は音楽の魂だから(ヴァイオリンの曲が多い)」と語っている。

なので、残念ながらピアノ曲はほとんど残してない。主要な作品は「ヴァイオリン協奏曲第1番ト短調」や「スコットランド幻想曲」(ヴァイオリンと管弦楽)、そして今回聴いた「チェロと管弦楽のための『コル・ニドライ』」など。


…で、「コル・ニドライ(ヘブライの旋律)Op.47」というのは、上にあるように元々は「チェロと管弦楽のための…」曲である。今回聴いたのはそのピアノ伴奏版。

編曲者は不明だが、楽譜を探してみると「Oppermann 編」(ヘンレ社)と「Kliegel 編」(ショット社)というのが見つかった。

この作品はユダヤ教の音楽から二つの旋律を借用している。一つはユダヤ教の祭日であるヨム・キプルで歌われる典礼歌「コル・ニドレ」の旋律。もう一つはジョージ・ゴードン・バイロンの詩にアイザック・ネイサンが作曲した哀歌 "Oh weep for those" である。

出典:✏️コル・ニドライ (ブルッフ)(Wikipedia)


原曲のオーケストラ版(↓)も聴いてみた。これはこれで美しいが、最初に聴いたピアノ伴奏版の方が、個人的には好きかも知れない…(^^)♪

ヴェルビエ音楽祭で演奏しているのは、チェロがスティーヴン・イッサーリス(Steven Isserlis 、イギリス、1959〜)、ピアノはラハフ・シャニ(Lahav Shani、イスラエル、1989〜)という人。ラハフ・シャニは 25日の室内楽コンサートで、キーシンの代役を務めた人。

このコンサートでは、ヴァイオリニストのジョシュア・ベル(Joshua Bell、アメリカ、1967〜)も加わって、エルネスト・ブロッホ(Ernest Bloch)とメンデルスゾーンの作品も演奏されている。なかなか聴き応えのあるプログラム(↓)だ ♪

  • Max Bruch, Kol Nidrei, Op. 47
  • Ernest Bloch, "Baal Shem", suite for Violin and Piano
  • Ernest Bloch, "From Jewish Life", for Cello and Piano
  • Felix Mendelssohn-Bartholdy, Piano Trio No. 1 in D Minor, Op. 49


ついでに、いくつかの YouTube 音源を聴いてみた。

チェロ Zuill Bailey、ピアノ Michael Butterman の「コル・ニドライ」。

Zuill Bailey, cello - Bruch: "Kol Nidrei"


ブルッフで一番有名とされるヴァイオリン協奏曲も聴いてみた。なんと!聴き覚えがない…たぶん初めてなのだろう…(^^;)。なるほど、いい曲だ ♪

ヴァイオリンはヒラリー・ハーン。素晴らしい ♪

Bruch: 1. Violinkonzert ∙ hr-Sinfonieorchester ∙ Hilary Hahn ∙ Andrés Orozco-Estrada


ピアノソロ曲としては、op.12 と op.14 の小曲集しかないようだが、あまり面白いとは思えなかった…(^^;)。

Max Bruch - 6 Klavierstücke, Op. 12 (1861)

Max Bruch - 2 Klavierstücke, Op. 14 (1861)


おまけ。ラハフ・シャニ(Lahav Shani)のピアノソロの演奏を聴きたいと思って探したが、あまり音源がない。代わりに?見つけたプロコフィエフのコンチェルト第3番が良かった ♪

オーケストラの真ん中にピアノを置いて、弾き振りをしている。たぶん、無観客なのでこういう配置が可能だったのだろう…。

Lahav Shani plays & conducts Prokofiev Piano Concerto No. 3 | Rotterdam Philharmonic Orchestra



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