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2021年5月29日土曜日

Bach100: 管弦楽組曲第1番 BWV1066 ドイツのカフェに響いたフランス風序曲

「J.S.Bachの作品100曲を聴く」《Bach100BWV🎧》プロジェクト、今日からは「管弦楽組曲」を聴くことにした。まずは第1番 BWV1066 ハ長調。

「管弦楽組曲」という言葉の響きには何となく優雅さや懐かしさを含む魅力を感じる。バロック音楽だからなのか、学生時代に聴いていたせいなのか?…よく分からないが…。


BWV1066 🎼バッハ(1685-1750)の作品一覧/Wikipedia


ところが調べてみると、最近は「序曲」と呼ぶようになっているとか…。元々、バッハは「組曲」として作ったわけではなく、当時の呼び方も「序曲」だったようだ。

でも、まぁ、「管弦楽組曲」と呼ばれることが多いようだし、形式的にも、序曲や舞曲で構成される「組曲」のようになっているし、ここ(このブログ)では「管弦楽組曲」と呼ぶことにしたいと思う ♪

ちなみに、下記記事では、バッハの「名曲10選」のトップにこの「管弦楽組曲」が来ている。たぶん、第3番に「G線上のアリア」が含まれるからだろう…(^^;)。



バッハの管弦楽組曲は 4曲あるが、まとめて作られた訳ではなく、作曲年代も違っている。この説明(↓)が簡潔で分かりやすい。

最もフランス様式に忠実な第1番 ハ長調、フルートの物悲しい響きで全曲中最も人気のある第2番 ロ短調、有名な〝G線上のアリア〟が含まれた第3番 ニ長調、ゲーテのお気に入りで野外的なスケールの第4番 ニ長調

このフランス風の序曲 (管弦楽組曲)4曲は、イタリア風のブランデンブルク協奏曲とともに、バッハのオーケストラ音楽の双璧とされている。

バッハはライプツィヒ時代に「コレギウム・ムジクム」の指揮者も務めていて、カフェでの定期演奏会で「管弦楽組曲」も演奏していたと考えられる。

出典は下記記事。



で、第1番 ハ長調の楽器編成と楽曲の構成は下記のようになっている。

編成:オーボエ 2、ファゴット (通奏低音も兼ねる)、ヴァイオリン 2部、ヴィオラ、通奏低音(チェロ、コントラバス、チェンバロで演奏される)

  1. 序曲 4/4 - 2/2
  2. クーラント 3/2
  3. ガヴォット I - II - I 2/2
  4. フォルラーヌ(ヴェネツィアの踊り)
  5. メヌエット I - II - I 3/4
  6. ブーレ I - II - I 2/2(ブーレIIはハ短調)
  7. パスピエ I - II - I 3/4

出典は下記記事。

✏️管弦楽組曲(Wikipedia)


例によって?、オランダバッハ協会の演奏を聴いてみた。佐藤俊介がコンサートマスター兼指揮者を務めていると思われる。なかなかいい感じの演奏だと思う ♪


ちなみに、上にあげた Ontomo の「名曲10選」の記事によると、「名盤」のトップ3 は次のようになっている。

  1. リヒター指揮/ミュンヘン・バッハ管弦楽団
  2. アーノンクール指揮/ウィーンコンチェントゥス・ムジクス
  3. 鈴木雅明指揮/バッハ・コレギウム・ジャパン


ところで、ピアノ編曲版などないのかと思ったら、YouTube にマックス・レーガー(Max Reger、独、1873-1916)がピアノ・デュオ用に編曲したもの(↓)があった。



また、カール=アンドレアス・コリー(Karl Andreas Kolly)というスイスのピアニスト/チューリッヒ国立音楽大学大学院教授によるソロピアノ編曲版もある。

YouTube では音源が見つからなかったので、Spotify で聴いてみた。個人的には、ピアノ版より元の管弦楽版の方がいいと思う。

J.S. バッハ : 管弦楽組曲-ピアノ編曲版


カール=アンドレアス・コリーのプロフィールは下記。


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