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2021年1月12日火曜日

エストニアの作曲家 Jaan Rääts ヤーン・ラーツのピアノソナタ ♪

Jaan Rääts(ヤーン・ラーツ)の名前を知ったのは Slipped Disc の記事(↓)。


記事で紹介されていた「ビートルズ風ソナタ」"Quasi Beatles" は(名前に惹かれて聴いたのだけれど…)それほど好きではなかったのだが、そのあと YouTube や Spotify で聴いたいくつかのピアノ曲がちょっといい感じだった ♪




Jaan Rääts(1932.10.15-2020.12.25)は、エストニアの作曲家。昨年のクリスマスに 88歳で亡くなっている。プロフィール情報は少ないので、CD『ヤーン・ラーツ:ピアノソナタ全集 第1集』 の解説をコピペしておく(↓)。


エストニア生まれのラーツは、タリン音楽院に学び1957年に卒業、エストニアの放送局でラジオ・プロデューサーやテレビの音楽監督を務め、1960年代から70年代には多数の映画音楽の作曲を手掛けています。エストニア音楽院では教授も務め、1957年からは作曲家協会のメンバーにも名を連ねています。

8曲の交響曲を始め、多数のピアノ曲を作曲していますが、その中でも半世紀に渡って書き続けられている10曲のピアノ・ソナタは洗練されたスタイルの中に、時折激しい不協和音が登場するなど遊び心があります。

『私は制約されたシステムが好きではなく、音楽的な素材を集め、フィルタリングし、必要に応じて感情の赴くままに展開していくのが好きだ』と語るラーツの言葉通りの多彩なソナタを、ラーツ作品の良き理解者であるホルヴァートが演奏しています。


本人公式サイトは下記だが内容があまりなく、作品一覧は英語の Wikipedia にある。なお、冒頭の写真は公式サイトからお借りしたもの。

✏️Jaan Raats Official Web Page
※追記@2022/07/27:なぜか Not Found エラーとなる…

✏️Jaan Rääts(Wikipedia)


とりあえず、聴いた順に感想メモ(第一印象)を…。



Slipped Disc の記事で紹介されていた「ビートルズ風ソナタ」"Quasi Beatles" の音源。部分的には面白いものの、全体的にはあまり私の好みには合わない…(^^;)。


次に聴いたピアノ協奏曲第2番(↓)がちょっと良かった。


1999年生まれの Arko Narits という若いピアニスト(2017年の録音なのでこのとき18歳くらい)が音高生のオーケストラ(Tallinn Music High School's Symphony Orchestra)と共演しているのだが、なかなかいい感じで聴かせてくれる ♪

ちなみに、他の(大人の)演奏も聴いてみたが、高校生の演奏の方が気に入った…(^^)♪


次に Spotify にあったこの CD(↓)を聴いた。ピアノソナタ全集だが、まだ第1集しか見当たらない。「ビートルズ風」も含めて 6曲のソナタが収録されているが、一番気に入ったのは CD の最初に入っている 第9番 Op.76 だ。《現代ピアノ曲🧡》に入れておこう ♪


ヤーン・ラーツ:ピアノ・ソナタ全集 第1集



弾いているのはフランスのピアニスト&電気音響作曲家、ニコラス・ホルヴァート(Nicolas Horvath)という人。

ちなみに、YouTube でもプレイリストがあることは、あとで発見した。



もう一つ "24 Marginalia for piano" Op. 65(1982)という CD があったので聴いてみた。

35秒から 2分程度の小曲からなる。"marginalia" とは「傍注」「欄外の注釈」という意味。いい感じの曲が結構あって、ちょっと弾いてみたいと思うが、楽譜が…(^^;)。


Marginalia




ピアニストは Kalle Randalu という人。"Electronic Marginalia Op.65a" というのも収録されていて、そこではシンセサイザーを担当している。"Electronic" 版はそれほど好きじゃない…(^^;)。

この CD もYouTube で聴ける。

♪ Jaan Rääts: Marginalia(Playlist)



【関連記事】
《Pēteris Vasks のピアノ曲 "Music for a Summer Evening" いい感じ ♪》

《現代ピアノ曲🧡》


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