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2020年2月25日火曜日

ユジャ・ワンのサングラス:続報(心ない入国審査?)

昨日の記事《ユジャ・ワン、サングラスをかけてリサイタル!?》の続報である。

ユジャ・ワン本人からの説明が Facebook に投稿されて少し様子が分かったのと、やや批判めいたコメントをしていた指揮者 Tania Miller 氏からの謝罪もあったようだ。

この写真は2月22日に更新されたユジャ・ワンの Facebook のプロフィール写真 ♪




ヴァンクーヴァー空港での出来事は「1時間以上留め置かれて、厳しい尋問を受けた」ということのようだ。ユジャ・ワンは「屈辱を感じ、とても動揺した」と言っている。

"... I was detained for over an hour and subjected to intense questioning which I found humiliating and deeply upsetting."


リサイタル会場にも時間ギリギリに到着し、空港で経験したことのショックで震えが止まらない状態だったようだ。

サングラスをかけた理由は、やはり泣いて赤く腫れた目を観客に見せないためだった。演奏前に赤い目の理由を聴衆に説明できるような状態ではなかったそうだ。

"When I was dropped off at the venue for my recital that evening, my eyes were still visibly red and swollen from crying. I was in shock. "

" I decided that wearing sunglasses was the only way to prevent my distress from being seen, since I wasn’t yet prepared to make a statement about what happened."


師の Gary Graffman 氏が聴きに来ていたこともあるのだろうが、リサイタルをキャンセルしないという強い決意をしたユジャ・ワンが、その時にできる最大限の選択をした結果が「サングラス」だったのだろう。

「今できる最高のパフォーマンスをすること、腫れ上がった目や震えによって聴衆の気をそらさないこと」だけを意識したという。

"My main concern in that moment was to give the best performance I possibly could, and not to allow the audience to be distracted by my swollen eyes or visibly shaken demeanor."


以上、出典は下記の記事。…とその下に引用したユジャ・ワンの投稿。

✏️Yuja Wang: I Was Humiliated





なお、指揮者 Tania Miller 氏からの謝罪の記事は下記。氏の最初の批判的な記事は Facebook ページから本人が削除したらしい。

✏️Conductor Apologies For Dissing Yuja


また、この記事には Vancouver Recital Society(主催者?)からのユジャ・ワンに対する謝辞も載っている。

"We are so grateful to Yuja Wang for being the consummate professional during her all too brief time in Vancouver on Friday evening."

"We have received so many comments from patrons who attended the recital, glowing about how wonderfully she performed and asking for her return."



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