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2019年8月6日火曜日

Wei Luo、ゲイリー・グラフマンの弟子、CD デビュー ♪

CD の紹介記事で新しい(お気に入り候補の)ピアニストを知ることは滅多にないのだが、この記事(↓)の Wei Luo(ウェイ・ルオ)はちょっといいかも知れない。

✏️新進気鋭のピアニスト、WEI LUO(ウェイ・ルオ)
~ラヴェル:ラ・ヴァルス、プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第7番、他




記事に貼り付けてあった YouTube 動画が CD のプロモーション動画で、プロコフェエフのピアノソナタ第7番第3楽章(↓)なのだが、これがちょっと面白かった ♪

 Wei Luo - Prokofiev: Piano Sonata No. 7 in B-Flat Major, Op. 83 - III. Precipitato (Audio)


聴き始めは、なんだか大人しいプロコだなぁ…という印象だったが、聴いているうちにアレッ!?これって面白いかも…と思ってきたのだ。

この曲独特の「合いの手」のような?リズムを刻むところが控えめなのだ。それで何が起きるかというと、それ以外のパートや和音がよく聴こえてくる。いわゆる「解釈」の違いということになるのだろうが、聴いていて、少なくとも面白く感じた ♪


それで、ちょっと興味を持ったので、YouTube でいくつかの演奏を聴いてみた。

もう一つのプロモーション動画はハイドンのソナタ。悪くない。

 Wei Luo - Haydn: Piano Sonata in E-Flat Major, Hob.XVI: 52 - III. Finale: Presto (Audio)


ラヴェルの「ラ・ヴァルス」(↓)もプロコフェエフを聴いたときと似たような印象で、ちょっと柔らかいラヴェルだなぁ…と思った。私の好みは「硬質」なラヴェルなのだが、でも、これはこれで面白く、しなやかに歌う?部分はなかなかにチャーミングでもある。

 WEI LUO - Ravel - La valse


そして、このシューベルト(↓)を聴いて、このピアニストは「お気に入り候補」として、しばらくフォローしてみようか(ときどき聴いてみようか)と思ったのだった。やや物足りない部分はあるものの、音色がいい感じ…♪

 Schubert Drei klavierstücke D946


冒頭にあげた CD の紹介記事によると…。

ウェイ・ルオ(Wei Luo)は現在カーティス音楽院で、ラン・ランやユジャ・ワンの師でもあるゲイリー・グラフマンに学んでいるピアニストだそうだ。

上海生まれの 20歳である。中国では上海音楽院で学び、10歳で上海フィルハーモニー管弦楽団とオーケストラ・デビューを果たしている。

2012年、13歳のときにカーティス音楽院に入り、Gary Graffman と Robert McDonald の指導を受けている。2018年にはギルモア・ヤング・アーティスト賞を受賞。

詳しくはコチラ → Wei Luo 公式サイト


プロコフェエフの第7番や「ラ・ヴァルス」などが入った 1st アルバムは、大胆にも?自分の名前をタイトルにした  "Wei Luo" というもの。

ショスタコーヴィチの「24の前奏曲とフーガ」やシチェドリンの「2つのポリフォニックな小品」なども収録。録音は 2018年 7月ニューヨーク。8月30日発売(予約受付中)。


Wei Luo




ちなみに、ウェイ・ルオは、ニューヨークのラジオ局 WQXR が選んだ「2019年に活躍が期待される 19組の演奏家・グループ」"19 for 19" の一人に選ばれている。

✏️WQXR Presents “19 for 19”: Artists to Watch in the Upcoming Year


"19 for 19" のキックオフ・コンサートの動画がコレ(↓)。"24:48"あたりから Wei Luo が登場して、2曲ほど弾いている。

✏️WQXR Presents "19 for 19"


"19 for 19" にはウェイ・ルオ以外に、イノン・バルナタンとベアトリーチェ・ラナがピアニストとしては選ばれている。あと、ハープシコードの Mahan Esfahani という人も。

ウェイ・ルオ、活躍を期待して、ときどき聴いてみることにしよう ♪



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