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2019年7月11日木曜日

JASRACは音楽文化の発展を望んでないらしい…

ちょっと前に「JASRAC職員の潜入調査」?が発覚して、ずいぶん騒がれているようだ。

私が感じたのは、JASRACまだ諦めてなかったの? というのと、JASRAC 公式サイトにある「音楽文化の普及・発展に尽くしてまいります」(JASRACの紹介より)というのはますますウソっぽいなぁ…ということ。




JASRAC(日本音楽著作権協会)が「ピアノ教室などから著作権の使用料を徴収する方針」を打ち出して大騒ぎになったのは 2年以上前。

〈音楽の著作権について:JASRAC問題〉


その後、音楽教室のレッスンで行われる生徒や講師の演奏が、著作権使用料を徴収できる「公衆に聞かせる目的の演奏」にあたるかが裁判で争われている。7月9日に東京地裁で証人尋問が行われたが、JASRAC側証人の一人が「潜入調査」した「主婦」。

✏️ヤマハのレッスンに潜入調査したJASRAC職員が証人尋問で話したこと「私は私の任務を全うしただけ」「正当な業務だと思っている」


「潜入調査」というのは、JASRAC の職員が「主婦」として(実際に主婦でもあるらしい)、約2年間、ヤマハ銀座店でヴァイオリンのグループレッスンを月数回受講したというもの。目的は明らかに JASRAC としての調査なのだが…。

証人尋問では、JASRAC の「主婦」は「講師が伴奏に合わせて弾く様子はまるでコンサート」などと証言したようだ。講師の模範演奏が「公衆に聞かせる目的の演奏」にあたると主張したかったのだろう…。

法廷では「潜入調査」自体も問題になったが、それ自体は違法ではないらしい。ただ、「コンサートのよう」といった主観的感想にどれだけの証明力があるかは微妙なようだ。

✏️JASRACの「潜入調査」は合法か?


それにしても、こういうニュースは本当に気が滅入ってしまう。もっと、前向きな、生産的な議論や仕事をしようよ…(^^;)!

ネット上にある色んな意見や反応の中で、一番「そうだ!」と思ったのはコレ(↓)。

『お金を取れそうな所からとにかく取る』という機能を強化しすぎたあまり、『音楽文化の普及・発展に尽くす』という本来の存在意義を見失っているかのようなJASRAC…


2年前の問題発覚時にも書いた(↓)が、新しい音楽作品を普及させる、音楽文化を発展させることにこそ、もっと力を注いで欲しいと思う。

〈音楽の著作権について:こうなるといい ♪〉


一人のピアノファンとしては、同時代を生きる作曲家の新しい作品をもっと聴きたいし、弾いてみたいとも思う。

モーツァルトやベートーヴェンの時代のように、新進気鋭の作曲家の最新作をもっと自由に頻繁に楽しめるようにならないものか…と思う。クリエーター(作曲家や作詞家など)の人たちも、作品が流行ったり広く演奏される方が嬉しいのではないだろうか…?



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