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2019年3月31日日曜日

内部奏法のためのピアノ!? "Inside-Out Piano"

世の中には色んなことを考える人がいるものだ。

イギリスの実験ピアニスト?&作曲家(experimental pianist and composer)の Sarah Nicolls が作ったのは、グランドピアノの響板+弦の部分を垂直に、ピアニストの目の前に立ててしまったピアノ。弦を叩いたり擦ったりする内部奏法がやりやすくなる…(^^;)。


Sarah Nicolls and the Inside-Out Piano II. Photo: Hugh Fox


Sarah Nicolls さんがこういうピアノを作ったのは 2台目で、記事(↓)では"II"となっている。最初のものはアップライトピアノを改造したものだったようだ。

✏️The Inside-Out Piano (II)


今回のものは、平行弦の張られた 1912年製のエラール(Erard)のグランドピアノを改造したもので、フランスのピアノ技師  Pierre Malbos という人が改造を担当している。

グランドピアノを90度折り曲げただけでなく、なぜか全体が振り子のようにスィングする仕掛けまで付いている…(^^;)。



動画はコチラ(↓)。揺らす意味を説明しているがよく分からない…。

🎦BODY CLOCK - Introduction to an installation


このピアノによる演奏は、YouTube にもいくつかあがってる(↓)。なるほどね…とは思うが、もう少し音楽自体に説得力というか、この形のピアノの必然性が伝わるようなものがあるといいな…というのが正直な感想…。

 Seagull Chorale | Sarah Nicolls on Inside-Out Piano

 Sun on Sea | Sarah Nicolls on Inside-Out Piano

ちなみに、このピアノを使った Sarah Nicolls のリサイタルが、以前ご紹介した "Piano Day 2019" の中のイベントの一つとして、アイルランドのゴールウェイで行われている。


個人的な感想としては、こういう形の「グランドピアノ」も商品としてあっていいような気もする。アップライトピアノと同じくらいの場所にグランドピアノが置ける。つまり、日本の住宅事情にあった省スペース!グランドピアノ!

自分の弾く音がよく聴こえるし、ハンマーアクションも見えるので、教育的観点?からもいいのではないだろうか…(^^;)?

ちなみに、同じような形の電子ピアノはすでに商品化されている。

《新しいピアノの形?Resonance Piano ♪》


おまけ。1月にご紹介した(↓)ラン・ランの『ピアノ・ブック』というCD、これも実は「3月29日全世界同時発売」という、 "Piano Day 2019" イベントのひとつだったようだ。


《ラン・ランの弾く「エリーゼのために」はいかが ♪?》






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