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2019年3月27日水曜日

▼シューベルト D817 ハンガリーのメロディーらしく?

シューベルト「ハンガリーのメロディー D817」は、結果的には&意外にも?私にあっていたらしく、気持ちよく練習できている。進み方も順調だ。

なので、今回はいつもよりは少し上の「仕上がり」を目指そうか?なんてことを思い始めた。でも、そのためにはまず「引っかかる箇所」をなくすこと先決なのだが…(^^;)。

基本リズムパターンのつなぎ部分でよく引っかかるのだが、よく見ると「3度」の短いフレーズ(↓)が多い。これは、3度の練習曲にもなるのかも知れない…?




で、基本的な課題はとりあえず棚に上げておき…(^^;)…少しでも上の「仕上がり」を目指すには何が必要なのか考えてみた。

それを考えるヒントが、元音大生のうちのカミさんの講評?にあるかもしれない。私の「ハンガリーのメロディー」は、下手なフィギュアスケート選手の直線的な手の動きを連想させるそうだ…(^^;)。

確かに、上手いと思うスケーターは腕の動きがしなやかで、左右の手をうまく組み合わせた動作が多い。下手な選手は手の動きが直線的で、何だかぎこちないような気がする。

これを私なりに解釈すると、楽譜通りのリズムで(ほぼ)弾けているのだけど、機械的で硬くて、ゆとりのようなものがない、 音楽的でない、面白くない、歌えてない…?


そこで思い出したのが、シューベルトがこの曲を作ったきっかけ。

この曲は、シューベルトがエステルハージ家の別荘にいるときに、料理人が(たぶん台所で料理をしながら)歌っていたハンガリーの民謡が元になっているらしいという話だ。

ということは、おそらく「鼻歌」である。なので、民謡らしさとともに鼻歌らしい?「ゆるさ」「のどかな温かみ」みたいなものが、この曲には必要になってくるはず。

元理工学部の私には苦手な分野である…。ちなみに、理工学的にいうと「ゆらぎ」、とくに生体が快適に感じる「1/fゆらぎ」がいいのかも…(^^;)?


それはさておき、具体的にどうすればいいのだろうか?

直線的・機械的なリズムやフレーズの流れを、たおやかな、ゆとりのあるものに変える必要がある。これは半分は気持ち・気分の問題かもしれない。もう半分は、デュナーミクとかアゴーギクみたいな技術的な問題…?

フレーズの終わりではすこしテンポをゆるめた方がいいだろうとも思う。

こういったことを演奏中にやるには、もう少し自信を持って、コントロールして弾けるようにすることが大前提になりそうだ。つまり、引っかかりを気にしたり、3度に対する不安を持ったままでは「ゆとり」は難しそうだ。

ん〜、これはちょっと大変かも…。棚上げにした「基本問題」が戻ってきそうだ…(^^;)。


他にもたくさんの「基本問題」がある。ちょっと考えただけでも…。

  • 左手を小さな音で心地よい和音で
  • 装飾音符を軽やかに美しく
  • 7連符を余裕を持って音楽的に優雅に
  • pp のところもしっかり響かせる
  • うまくペダルを使う

などなど…。

…と、まだまだ道遠しの感はあるが、アンドラーシュ・シフの「ラクに気持ちよく弾いている感じと、ふわっとした何とも言えないリズム感・空気感」に少しでも、1ミリでも近づけるように頑張ってみようと思っている ♪


おまけ。

この曲にはフォルテやピアノ以外に "fzとか "ffz" とかがたくさん出てくる。"sf"(スフォルツァンド)のようなものだろう…とあまり気にしてこなかったが、一応調べてみた。

ネットで調べると、"sfz"、"fz"、"rfz" とか似たようなものがあって、みんな同じと書いてあるものから、ニュアンスの違いを説明したものまで…。

で、そう言えば、以前イタリア語のそもそもの意味から説明した本を読んで、記事というかメモを作ったことを思い出して探してみた。

すると、ピッタリのメモを発見!→《音楽用語:イタリア語のニュアンス:音量編》

Forzato:その音をとくに強く( fz
 有無を言わせぬ強制力

Sforzato:その音をとくに強く( sf , sfz
 無理に強い力を加えられて変形した、自分の力を精一杯出す

Rinforzato:その音を急に強く( rf , rfz , rinf
 fz / sf をさらに強化したもの、住宅の強度アップ工事、筋トレ


でも、分かったような分からないような…(^^;)? まぁ、曲の全体の流れの中で決めるしかないのかな…?



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