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2018年6月1日金曜日

ズラータ・チョチエヴァ Zlata Chochieva っていいかも ♪

ちょっと前に《エマニュエル・スヴィエルチ(Emmanuelle Swiercz)…?》の音源を聴いてみて、私の好みではなく、何となく欲求不満的モヤモヤ感?を感じていたときに、ズラータ・チョチエヴァ Zlata Chochieva というピアニストの記事(↓)を読んだ。

✏️Zlata Chochieva: As an artist, you have to be unique

「アーティストはユニークでなければ…」というタイトルもいいのだが、記事を読んで興味が湧いたので YouTube の音源(ショパンとラフマニノフのエチュードなど)を聴いてみた。なかなかいい、お気に入り候補に入れておくことにした…(^^)♪


© Evgeny Evtyukhov

ズラータ・チョチエヴァ Zlata Chochieva は、1985年モスクワ生まれ、ロシアのピアニスト。2000年から2003年にかけてミハイル・プレトニョフの元で学んでいる。

モスクワ音楽院ではパーヴェル・ネルセシアンに師事し2012年に卒業。その後ザルツブルク・モーツァルテウム大学において、ジャック・ルヴィエのもとで2年間学んだあと、彼のアシスタンントになっている。

Shimanovsky Competition (Poland)、Tivoli Piano Competition (Denmark) など14のコンクールで優勝したようだが、メジャーなコンクールは見当たらない。

ルガーノ、ルツェルン、マイアミなど主要な音楽祭にも呼ばれるなど活躍する一方、後進の指導にも熱心なようだ。(YouTube にもマスタークラスの動画などがある)

✏️Zlata Chochieva 公式サイト


チェックしている最中に、ちょっと古いが(2015年12月)ねもねも舎のブログ記事(↓)を見つけた。将来を期待される若手の一人として紹介してある。

✏️ズラータ・チョチエヴァ Zlata Chochievaのこと

1985年ロシアうまれのピアニストズラータ・チョチエヴァもまた、ロシア人が持つ強靱なパワーを武器に這い上がろうと頑張っているであろう一人…

さあ、這い上がれるか!頑張れ!チョチエヴァ!!  このスカルラッティなど、ブワッと燃え上がるパワーと瞬発力に溢れていて、聴いていてかなり気持ちがいいです

…と紹介されている音源が下記。

 Scarlatti Sonata in Fsharp K.319 / Zlata Chochieva


ズラータ・チョチエヴァはこれまでに5枚ほどのCDを出しているが、2012年以降の3枚がすべてフルで YouTube にアップされているのは嬉しい…(^^)♪

2014年のショパンのエチュード集と2015年のラフマニノフのエチュード集は、 "German Record Critics’ Award" にノミネートされている。また、ショパンの方はグラモフォンの "Editor’s Choice" にも選ばれている。どれも一聴の価値あり!


 Rachmaninoff Chopin Variations, Op.22, Piano Sonata No.1(Full Album) played by Zlata Chochieva(2012)

 Chopin Études Complete (Full Album) played by Zlata Chochieva(2014)

 Rachmaninoff Études-Tableaux Complete (Full Album) played by Zlata Chochieva(2015)


Variations Sur Theme De Chopin Op.22




上の3つの音源をざっと聴いてみた。まだじっくり聴けているわけではないが、どの作品の演奏もなかなかいい感じである。印象に残ったことをいくつか挙げてみると…。


ラフマニノフのピアノソナタ第1番は、実はあまり聴き覚えがないのだが、とても魅力的な作品だ。演奏もダイナミックで勢いがあり、豊かな音響による爽やかな艶やかさといったものを感じさせる。

ショパンのエチュードは、耳タコのはずのショパンが、曲にもよるが、新鮮な音楽に聴こえる。音楽に推進力があり、歯切れの良い爽快感が走る。これはもう一度じっくり聴いてみようと思っている。

ラフマニノフのエチュード(音の絵)は、これまでそんなにいいと思わなかった(良さが分かっていなかった…^^;)のだが、この演奏は面白い。この作品の良さを十分に引き出しているように思われる。これももう一度聴いてみたい。


…ということで、私の「お気に入り」ピアニスト候補に入れておくことにした。他の作曲家の演奏も聴いてみたいが…。


おまけ。最初にご紹介した記事で、スティーヴン・コヴァセヴィチはズラータ・チョチエヴァを評して「最も興味深く、型にはまらないピアニストの一人だ」と言っている。

また、彼女自身の次の言葉も面白い。

"As an artist, you have to be unique, you have to show your own face, find your own way, take risks and be allowed to be different – not average and predictable, as is expected of you in competitions."

(アーティストはユニークでなければ、自分自身の顔を見せなければ、自分の道を見つけなければ、リスクを取らなければ、そして人と違うことが許されなければならない。コンクールで期待されるように、平均的で予測がつくのではなく)



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