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2018年5月11日金曜日

フロリアン・ノアック(Florian Noack)現代のリスト!?

フロリアン・ノアック(Florian Noack)、面白い!

とりあえず第一印象だけで私の「お気に入り」ピアニストに入れておこうと思った ♪

面白いポイントは2つ。一つは "transcription"。いろんな曲をピアノソロに編曲するのが大好きらしいのだ。もう一つは選曲。リャプノフ、アルカン、メトネル、ドホナーニといった作曲家の作品を好んで演奏するらしい。




フロリアン・ノアック(Florian Noack)は、1990年ベルギーのブリュッセル生まれ。12歳でエリーザベト王妃音楽大学の天才児養成コース受講生となり、井筒ゆかに師事。その後、ケルン音楽大学でヴァシリー・ロバノフ、バーゼル音楽大学でクラウディオ・マルティネス・メーナーのもとで学ぶ。

すぐれた編曲家でもあるノアックは、ベレゾフスキー、バシキーロフ、カツァリスなどのピアニストに編曲作品を提供している。詳しいプロフィールは下記。

✏️Nymus Artists/ Florian Noack

✏️Florian Noack 公式サイト/BIO


今年、初来日のようだが、公演は武蔵野市民文化会館の1ヶ所のみ。その前に、同じプログラム(ショパン、ドビュッシー、メトネル等)で中国5ヶ所のツアーがある。


YouTube の音源もわりと充実していて楽しめる。それぞれの細かい感想は割愛するが、技巧的にもかなりのもので、難しいパッセージも軽々とこなす。ピアノの音色ものびやかで、多彩な響きでよく歌う感じ。

オーケストラ曲などを編曲して、ピアノの音色や響きを最大限に発揮させることが大好きなようだ。交響曲などをピアノソロに編曲していたフランツ・リストの感覚とつながるところがあるのかも…。

とりあえず、いくつかの演奏をリンクしておく。

 Bach / F. Noack : Concerto for 4 Harpsichords | Florian Noack, piano

バッハの4台のハープシコードと弦楽などによるコンチェルト(↓)のピアノソロ編曲。元はヴィヴァルディの4台のヴァイオリンのためのコンチェルトらしい。

 J.S. Bach, Concerto in a minor (BWV1065) for 4 harpsichords (Live and unedited)

 Rimsky-Korsakov / F. Noack : Scheherazade (1/3) | Florian Noack

 Borodine / F. Noack : Polovtsian Dances | Florian Noack, piano


それから、フロリアン・ノアックが、セルゲイ・リャプノフのソロピアノ曲の全曲録音に取り組んでいるというので、リャプノフの曲をいくつか聴いてみた。

初めて聴く曲ばかりだが、なかなか魅力的な曲が多い。エチュード第1番などは、練習曲とは思えないほど色彩豊かで聴きごたえのある作品だ。

リャプノフは一度ちゃんと聴いてみようと思う。

 Lyapunov : Etude Op.1 No.1 | Florian Noack, Piano

 Lyapunov, Tarantella Op.25 | Florian Noack, Piano

 Lyapunov : Waltz Op.1 No.3 | Florian Noack, Piano


リャプノフのピアノソロ作品集は、下記の2つが出ている。ピアノソナタ(1曲)とか「12の超絶技巧練習曲」が含まれていないので、これからもまだ出てくるものと思われる。

Lyapunov: Works for Piano Vol.1




上の2つのCDや、今年の4月にリリースされたばかりの "Album D'un Voyageur"(ある旅人のアルバム)(↓)も NAXOS にあるようなので、少しずつ聴いてみようと思っている。





また一つ楽しみが増えた…(^^)♪



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