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2017年12月28日木曜日

ピアニストの未来:ダンサー?ルーク・スカイウォーカー?

理工系の私にとってちょっと興味を引かれた記事が2つほどあったのでご紹介する。

一つは、ダンサーの動きでピアノを弾く?というAI(人工知能)を応用したパフォーマンス。もう一つは、腕をなくした人が義手でそれぞれの指を動かすことによりピアノを弾いてしまうという未来技術 ♪



ヤマハは以前からAI(人工知能)を音楽にどう活かすか、という試みをやっているようで、2016年には、リヒテルの演奏を再現した自動演奏ピアノ「Disklavier™」とベルリンフィル・シャルーンアンサンブルとの共演?を実現したりしている。

✏️「人工知能演奏システム」で「人間と機械の共演」に挑戦
  当日の演奏を一部動画で公開
− 故リヒテルのピアノ演奏を再現。ベルリンフィルメンバーとの息のあった共演を披露 −


そして今回は「ヤマハの人工知能(AI)がダンサーをピアニストに」するという試みだ。


ダンサーの身体にいくつかのセンサー(筋電位センサーとか加速度センサーとか…)を付けて踊ってもらい、センサーが読み取った動きのデータを元にして自動ピアノを「演奏」する、というものだ。

文章の説明では分かりにくいのだが、下記記事の中にある動画を見て「なるほど!」と思った。ただ「松下功作曲」となっているので「楽譜」のようなものはあるのだろうが、それと身体の動きの関係がどうなっているのか?はよく分からない…。

✏️“ダンスでピアノを演奏するコンサート”
 「舞まい・飛天遊ひてんゆう」の一部を動画で公開
− ダンサー:森山開次、共演:ベルリンフィル・シャルーンアンサンブル −

ダンサーがピアニストになった、という感じはあまりしないが、ピアノ演奏の形が広がる可能性はあるのかも知れない。


そしてもう一つは、『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』で、ダース・ベイダーに右腕を斬り落とされたルーク・スカイウォーカーの(本物の手そっくりの)「義手」が現実のものになりつつあるという、技術的な話。

…なのだが、事故で右腕の肘から先を失った男性がこの義手を装着して、実際にピアノを弾いてみせる動画(下記記事の中にある)はちょっと感動的でさえある。

✏️ジョージア工科大学がルーク・スカイウォーカーの義手を再現
 人間拡張でピアノまで弾けてしまう



現時点では、ピアノを弾く指はたどたどしいが、将来的にはもっと自由に動かせるようになるのだろう。

この義手の仕組みも、義手装着者につけた「筋電計」というセンサーが「動かしたい指の動き」を(おそらく上腕の筋肉の動きから)読み取って、義手のそれぞれの指を動かすものとなっているようだ。

これを開発したジョージア工科大学の Gil Weinberg 教授のチームでは「ロボットや人間拡張で音楽を表現すること」にフォーカスしてるそうだ。今後も面白い研究成果が出てくるかもしれない。



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