個人的にはセミファイナルのシューベルトのソナタが気に入っていたので、ちょっと意外な気もする。…が、他のコンテスタントをほとんど聴いていないので何とも言えない。
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シューベルトの "Sonata No.21 in B-flat major, D.960" は、コンクール向きの曲ではなかった…ということもあるかも知れない。
まぁ、ピアニストのゴールはコンクール入賞ではないので、本人が今一番弾きたい曲を
この道を辿ることに意味がある
この歳でこの作品(シューベルトの最後のソナタ)と向き合うことに意味がある
音楽家として生きる上での義務みたいなもの
難しかった
セミファイナル演奏後の牛田智大さん。シューベルトの最後のソナタを選んだことについて、ちょっと長めに語ります。
— 高坂はる香(音楽ライター) (@classic_indobu) September 16, 2024
結果にかかわらず、このステージでの挑戦が一つの大きなステップになったのだろうなと感じます#リーズ国際ピアノコンクール pic.twitter.com/cdo3r39mNs
Amy Beach Piano Quintet in F-sharp minor, Op.67
最初の Kate Whitley(ケイト・ウィットレイ、英、1989 - )の現代曲はよく分からなかったが、音もいい感じで響いていたし、少なくとももう一人同じ曲を弾いたコンテスタント(Khanh Nhi Luong)よりは良かったと思う。
何といってもシューベルトのソナタが良かった。個人的にも好きな曲で聴き慣れているだけに厳しい聴き方になりがちだが、そんな懸念はまったく関係なく素晴らしかった。
どちらかというと感情移入の強い弾き方をする牛田くんに、この曲は合っているのだとも思った。ただ、弾き方は(昔のように?)粘り過ぎず、打鍵が強過ぎず、細かいところまで神経が行き届いている感じがした。
全体的に音楽的な流れがよくて、曲としての構成もよく考えられている印象で、演奏後の聴衆の反応も納得のいくものだった ♪
エイミー・ビーチ(Amy Beach、米、1867 - 1944)という名前は初めて聞いた。作曲家として成功した、そして交響曲を書いた最初のアメリカ人女性なのだそうだ。
このピアノ五重奏も初めて聴く曲で、まだ掴みきれない感じではあるが、演奏としては良かったと思う。アンサンブルとしてのピアノと弦楽器のバランスもいい感じだった。
エイミー・ビーチは優れたピアニストでもあったようなので、ピアノ作品などを一度じっくり聴いてみたいと思っている。
セミファイナルはあと 2日あるので、日本時間では 18日の早朝には結果が出ていると思われる。牛田くん、是非ともファイナルに進んでほしい。そして…♪
参考:セミファイナリスト。
- Kai-Min Chang, 23, Taiwan
- Xuehong Chen, 24, China
- Junyan Chen, 23, China
- Jaeden Izik-Dzurko, 24, Canada
- Elizaveta Kliuchereva, 24, Russia
- Khanh Nhi Luong, 27, Vietnam
- Callum McLachlan, 25, UK (pic)
- Julian Miles Treveleyan, 24, UK
- Tomoharu Ushida, 24, Japan
- Ryan Zhu 20, Canada
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