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2017年4月21日金曜日

ピアノ演奏でのカロリー消費量は?

3月からずっとベートーヴェンのソナタ13番を、半分はピアノ教本がわりにしながら練習している。実は、うちのカミさんもこのところベートーヴェンのソナタを弾いていたりする。

で、カミさん曰く「ベートーヴェンは元気があるときじゃないと弾けないわねぇ…」。

まぁ…そうかも知れないと思いながら…。自分の場合を考えてみると、そうとばかりも言えないようだ。


例えば、風邪気味でしんどいときも、私の場合、練習は苦にならない。それどころか、練習に集中している(集中しないと弾けないので…)うちに体調が少しよくなったりすることもある…(^^)♪

適度な緊張と適度な運動で血流が良くなったりして、身体にもいい影響が出るのかも知れない…? ちゃんと脱力して気持ちよく弾けば、ピアノ演奏は健康にいいのではないだろうか?


ところで、長いピアノソナタとかピアノ協奏曲を弾くピアニストは、相当な体力が必要なのだろうなぁ、などと思いながら、ピアノを弾くときの消費カロリーとかどのくらいだろうとネットを見ていたら、なんと実験した記事(↓)が見つかった。



実験内容は「両手での4オクターブの上行・下行の連続スケールをメトロノームの5段階テンポ(bpm=240・320・400・480・552)と3段階の音の強さ(p・mf・f)の組み合わせ(計15条件)を11名のピアニストに各条件で4分間の演奏」というもの。

その結果、体重1kgあたり、1分間に消費するカロリー数(cal/min/kg)は、

座っているだけで 22 cal/min/kg
弱音(p)でゆっくり弾いた時 32 cal/min/kg
強音(f)で速く弾いた時 49 cal/min/kg
平均 38 cal/min/kg

だったとのこと。


これではよく分からないが、日常の活動やスポーツとの比較が載っているので参考になる。スポーツはもちろん高い数値なので、それ以外の数字を抜粋してグラフにしたものが下記の図。単位は cal/min/kg。




これを見ると、家の掃除とほぼ同じくらい。頑張って弾いているときは、ゆっくり歩きくらいのカロリーは消費しているようだ。

ピアノを弾く場合には、体力的な面よりも精神的な面の活動が多いのだろうから、本当は精神力の消費?の方が大きいのかもしれない。(どうやって測るの??)


おまけ:私の風邪がピアノの練習で少し改善する理由は、上で書いた「適度な緊張・運動による血流改善」以外にも2つくらいあるかも知れない。

一つは、ベートーヴェンのソナタをそれなりに解釈して、少しでも音楽表現をしようと思うと、自分なりにちょっとした「心構え」をすることになる。それによって、ほんの少しアドレナリンが出ているかも知れない、ということ。

もう一つは、下手は下手なりに一生懸命弾いていると、結果としてうまく弾けなくても、どこかで、ベートーヴェンの音楽から「元気」をもらっているのではないか。そんな気もする。



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