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2017年4月10日月曜日

ベートーヴェン:ソナタ13番、無謀にも第3楽章追加!

先週、畏れ多くも「基礎の練習曲」として第2楽章を追加したばかり(↓)だが、数日前、無謀にも第3楽章を追加して譜読みを開始した。






理由は、簡単に言うと「基礎練習」だけだとさすがに飽きてしまうから…。現在の「基礎練習」の課題は、第1楽章の Allegro 部分と第2楽章の3つの課題(↑)。

「基礎」の課題は、どれも音符の並びとしてはそんなに難しくはないのに弾けない。問題はスピード!「指が回る」とか「アジリティ」とか言われるものだろう。

私の場合、スピードの問題には2つあって、指の動き・回りの遅さと、ポジション移動(ジャンプ)の遅さ・不正確さ。


これまでに読んだ本などから、これらは、脱力(余計な力をいれない)とか意識や目線などのコツみたいなものも関係するのだが、身体的には神経回路と筋肉の動きやすさの訓練ということになると思われる。

で、そういったもの、とくに神経回路の形成には時間がかかるのだ。興味のある方は『ピアニストの脳を科学する: 超絶技巧のメカニズム』といった本の一読をお薦めする。(→私の読書メモ)


で、今回はベトソナを「ピアノ教本」にさせて戴いて、ある程度基本的な技術練習もすると決めたので、少なくとも4月末までは続けようと思っている。

でも、技術練習だけだと、いかにベートーヴェンとはいえ少しは飽きてくる。それと、最近練習後に左手の小指が痛いということ(軽い腱鞘炎?)に気がついた。つまり、何ごともやりすぎは禁物ということだ。

ということで、少しは楽しみの部分、つまり弾いていて面白い時間帯も欲しいということと、左手小指を休ませるため?に…第3楽章の登場なのである。


ところが、譜読みを始めてみると、たしかに楽しいのだが…。さらなる技術課題が増えてしまった。しかも難易度が高い!それがここ(↓)。




とくに1段目の legg.(leggiero:レッジェーロ:軽く優美に)のところ。基礎ができている人にとっては「単なるスケール」なのだが…。

ここを「軽く優美に」一気に駆け上がったあとに、クレッシェンドしながらの64分音符*48個で、sfp のトリルまでつなぐ。この間(あいだ)の間(ま)が持たないのだ…。


そしておまけに、ここはどう見ても「終止形」になっていない。「第3楽章」ではなく、最終楽章の序奏部分という解釈もあるくらいなのだ。

つまり、ここまで弾くとつい次の楽章も弾きたくなる。いや、厳密に言うと、弾きたいわけではないのに頭の中で次の楽章が自動的に鳴ってしまう、ということだ。

ここまで来たら最後までやるという手もあるが、最終楽章は、私の実力では逆立ちしても弾けない。第2楽章と同じように「教本」としてスローテンポで練習させてもらうという案もないことはないが、これ以上の「基礎練習」は勘弁願いたい…(^^;)。


まぁ「尻切れとんぼ」覚悟で、少なくとも、上のレッジェーロの前まではちゃんと練習しよう…(^^)♪



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