ページ

2017年3月13日月曜日

ベートーヴェン:ソナタ13番「心地よく弾く」を目指す ♪

前回は「前途多難」的な報告になってしまったのだが、この1週間で少しは方向性が見えて来た気がする。

一つの大きな進歩?は、最初の右手和音(↓)がきれいに鳴るようになってきたこと。




といっても、上達したわけではなく、ソフトペダルを使うことで和音の響きがイメージする音に近づいただけのことなのだが…。

楽譜をよく見ると "1 C." と書いてあって、Allegro のところに "3 Corde" と書いてあったので、これらが "una corda"(ウナコルダ)と "tre corde"(トレコルダ)だと気がついたのだった。

「譜読み」と称して練習していながら、実はちゃんと読んでなかったことがバレてしまった…(^^;)。


で、少しは気持ちよく弾けるようになったものの、満足できる音を出すにはもうしばらく練習が必要そうだ。

それと、ソフトペダルはこれまでほとんど使ってこなかったので、ダンパーペダルと2つを同時に操作するのは、まだちょっとぎこちない。とくに休符のない箇所での切り替え("1 C."→"3 C.")は難しい。


もう一つの大きな悩みだった Allegro 部分(↓)の「指使い」だが…。元音大生のカミさんの意見によると「自然に弾くと楽譜通りの指使いになる」ということだったので、あれこれ悩むのはやめて、楽譜通りの指使いを練習することにした。




「42」「51」「32」が頭の中で混乱していて、なかなかうまくいかないのだが、たぶん頭ではなく指で覚えないとダメなんだろう…。

こういうのは、子どもの頃から練習している人にはきっと何でもないことなのだろうと思う。が、大人になってピアノを始めた人(私)にとっては、とても難しい、初めて遭遇する指使いなわけだ…。


それから、もう一つの大きな進歩は、指使いとかいろいろ悩んでいるうちに、気がつくとほとんど「暗譜」していたのだ。

細かいところとか、後半部分でまだ不確かなところはあるが、かなりの部分を楽譜を見ないで弾けるようになったことは、ずいぶん進んだような気分になれる ♪

この曲は、暗譜しやすいパターンなのかもしれない。


ところで、前回この第1楽章は「三部形式」と書いたのだが、「ロンド形式」と説明している記事もあった。

たしかに「ABA'」とすると「A'」が短すぎると感じていたので、ロンド形式と考えた方が分かりやすいかも、と思った。練習する「ブロック分け」としても、その方が便利だ。

具体的なことは書いてなかったので、自己流でブロック分けしてみるとこんな感じ(↓)になると思う。数字は小節番号。

Andante
 A: 1-9(♩=80)
 B: 10-14(♩=72)
 C: 15-22
 A': 23-38(♩=80)
Allegro(♩.=108=112)
 D: 39-46
 D': 47-54
 D'': 55-64
Tempo I
 A'': 65-80
 coda: 81-88


このブロック分けでいうと、「難所」は D D' D" の Allegro 部分。ここは、まず指使いを意識しないでも弾けるくらいに指に覚えさせて、同時に少しずつテンポアップしていくこと。

もう一つ「やや難所」なのが、C パートの途中にあるトリル(↓)。相変わらず装飾音符は苦手だ。なかなか思ったように入らない。練習あるのみ!




Allegro 部分が引っかからずに弾けるようになるには相当な「修練」が必要な予感がしている。その上、どこまでイメージに近いスピードで弾けるようになるかはまったく分からない。

ただ、ちょっと嬉しいのは、ほんの少しは「心地よく弾く」ことができるようになりつつあること ♪

ラクに弾く、気持ちよく弾くことはとても大事なことだと思う。それがあるからピアノの練習は楽しいのだと思う。たまに「苦行」が混じることはあっても…。



  にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ 

0 件のコメント:

コメントを投稿