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2016年6月13日月曜日

近況:ブラームス間奏曲Op.117-1、悲喜交交

最初にタイトルについて。「悲喜交交」は「ひきこもごも」と読み、悲しみと喜びが入り交じっているような状態を指す。

本当は、ピアノの練習で「うまくいっていることもあるが、うまくいっていないこともある」と言いたかったのだが、それを短く言う言葉が思い当たらず…。

いろいろ考えているうちに、思い当たったのがこの「悲喜交交」。ちょっと違うけど、まぁいいか…と思ってそのままになってしまった…。


一応「類語」も探してみた→成否 ・ 合否・正誤 ・ 成功不成功 ・ 出来不出来 ・ うまくいくいかない・良し悪し ・ 好悪 ・ 善悪 ・ 良不良 ・ 可不可 ・ 可否 ・ 良悪 ・ 正邪 ・ 是非…。「玉石混交」は違うし、「公私混同」は都知事だし…(^^;)。


それはさておき、ブラームスの間奏曲 op.117-1 譜読みを始めて、10日ほど。前回、「難易度の高い曲のわりには出だし順調」などと書いたのだが、そうすんなり行くわけもなく…。

全体としては、まだ譜読み中なのだが、今回は三部形式 ABA' のそれぞれのパートで、練習の順番ややり方を変えながらやっている。


で、現在は1ページ目(ABA' の A)を中心に練習中。暗譜率?80%くらい、もう少しで譜読み終了の段階。3ページ目の A' 部分も、A と違う部分を中心にそろそろ部分反復練習に入りかけている。

問題の B 部分は、最初の2(〜4)小節を指に覚えさせるべく、ひたすら反復練習中。やっと、音符の構造が音のイメージとしても理解できてきたくらい。指はまだ「迷い箸」状態。


さて、「悲喜交交」の「喜」、うまくいっている方は何かと言うと…。

ひとつは、シューマンと違って暗譜がわりとうまく行きそうなこと。理由はよく分からない。もしかすると、ブラームスの方がやや素直?な造りなのか?単に、私の頭の構造との相性の問題なのか…?

それと、難しそうに思えた「内声のメロディー」が思ったよりは、ちゃんと聴こえるように弾けそうなこと。メロディーを弾く3・4あたりの指を少し立てるようにしてみたのだが、これがわりといい感じである。(正しい弾き方かどうかは自信がないが…)

あとは、もう少しラクに、というか脱力して弾けるようにしたい。そうしないと弾き終わったあと指が痛いし、レガートにならない。たぶん、オクターブを押さえている1・5または1・4の指がキモだと思う。今のところ、ペダルでごまかしている感じ。


あと、うまく行っている、というのではないが、この曲、練習の仕方がいろいろ工夫できそうなので、なんとなく嬉しい。

たとえば、冒頭部分(↓)。左手と右手のオクターブ音と旋律と分かれているので、片手練習以外に「左手+右手オクターブ」とか「左手+旋律」という練習が自然にできるわけだ。




で、「悲喜交交」の「悲」。これは、たくさんあるので、一例として ABA' の A'(3ページ)の真ん中あたりのところ(↓)。




上の楽譜の2小節目以降に出てくる16分音符の連続、これが思ったより手強い。たぶん「刺繍音」と言われるもので、きれいなのだが、オクターブの「♩♪♩♪」と合わせると指が痛くなる元凶となってしまう。

今回「難所認定」は後回しにしてあるので、まだ難所とは言いたくないが、苦労していることは明らかだ。

ちなみに、この部分、16分音符を「テコテコテコ」と(心の中で)数えて練習していたのだが、それをカミさんに話したら大ウケしてしまった。「それだから、歌うようになめらかに弾けないのよッ…!(^^)/ 」(そうかもしれない…)


もう一つ、この箇所で頭の痛いことがある。

弾き方の参考にしようと、何人かの演奏をYouTubeで聴いていると、この上段から下段にかけてのクレッシェンド→デクレッシェンドのところで、ほとんどのピアニストがアッチェレランドしているのだ。

たしかに、そうすると盛り上がって、音楽としていい感じになる。でも、そうすると下段冒頭の一番音符が多い(難しい)ところが一番速くなるわけで、それは今の私の技量では超難しくなる、というわけなのだ…。


…と、まあ、そういうわけで、予想どおり手応え十分の展開になっていて、それはそれで楽しいのだが、そのうち相当な苦しみになることも覚悟しておく必要があるんだろうなぁ〜。

そうか!「苦楽」というのもあったか…(^^;)。



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