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2016年6月11日土曜日

旋法・5音音階・全音音階・ガムラン音階・・・??

音楽の本や記事で、ときどき「旋法」という言葉に出くわすことがある。「イオニア旋法」とか「ドリア旋法」とか…。

これが何となく苦手である。「ドビュッシーはエオリア旋法を用いて…」などと言われると、それだけで、何か妙な「ありがた味」のような、それを使うだけでちょっと変わった美しい音楽ができる「魔法」のような…。そんなものを感じてしまう。

要は、中身がよく分からず「キツネにつままれた」状態になっているだけなのだが…。


で、あるとき『音楽の美しい宇宙』という、ちょっといい題名の小さな本(↓)を見つけて、中をパラパラ見ていたら、そこに「目からウロコ」的な絵があったのだ!




これ(↓)がその絵である。




普通のドレミの音階が「イオニア旋法」で、その全音半音の関係を一つずつ左にずらしていくと、他の「ドリア」「フリギア」などの6つの旋法が生まれると書いてある。なるほど!

理工系の私は、どうもこういう絵に弱く、何だかこれですべてが分かったような気持ちになってしまうのだ。

でも、ちょっと待てよ…。これってよく考えると、ドから始めると「イオニア」、レから始めると「ドリア」、ミから始めると「フリギア」…ということ?…で、それで??

「目からウロコ」は一瞬にして「目にウロコ」に逆戻り。謎は深まってしまった…。


ここで、何となく気がついたことがある。

私の頭の中では、「旋法(モード)」というものと、「5音音階(ペンタトニック)」とか「全音音階(ホールトーンスケール)」とかが、なんとなくごちゃ混ぜになって「普通の音階とはちょっと違うもの」という「謎」になっているようなのだ。

これは一度ちゃんと勉強しなくては、と思ってネットを調べ始めたら、これがまた新たな「ラビリンス」となって目が回りそう…。


ひとつ分かったのは、上に書いた私の「ごちゃ混ぜ」も、まったく理由がないわけではなさそうだということ。

青柳いづみこ先生の記事「没後90年に向けて クロード・ドビュッシー特集」(レッスンの友 2007年12月号)にこんな説明を見つけた。

ドビュッシーは、短調のかわりに全音音階を使ったり、さまざまな教会旋法を使ったりして、なるべく調性感がぼやけるように工夫した。同じ目的で、ドビュッシーは東洋ふうの五音音階(ペンタトニック)をさまざまにアレンジして使っている。

そうか、調性感をぼかすための手段が「旋法」だったり「五音音階」だったりしたわけだ。


もう一つ、「音大入試の楽典ガイド」という、私にとってはまったく縁のなさそうなサイトの説明が、意外にも分かりやすくまとめてあった。どうも、旋法では終止音(フィナリス)と支配音(ドミナント)というのが重要らしい…。

といっても、「ドビュッシー作曲《ベルガマスク組曲》より第2曲〈メヌエット〉はどの旋法で書かれていますか?」という入試問題には答えられそうもないが…(^^;)。


以下、自分のためのリンク集(いずれ勉強するかも…)。





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