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2015年10月30日金曜日

近況:シューベルト即興曲の練習方法(作戦)

シューベルトの即興曲 Op.142-2 を練習し始めてから、1週間以上(10日近く)が過ぎた。指使いがほぼ確定して、少しずつ頭と指に覚えさせようとしている段階である。

この曲は148小節からなる曲であるが、3部形式で繰り返しが多いので、ブロック単位に分けて効率よく練習することにしたい。そろそろ、練習のための作戦を立てようと思う。


楽曲分析?

まず、全体の構成をパターンで分けてみる。繰り返し記号は省いている。カッコ内は小節数。("b"は小節="bar"のつもり)

[1] b1〜b46
 A : b1-16 (8+8)
 B : b17-30 (4+4+6)
 A' : b31-46 (8+8)

[2] b47-98 =トリオ
 C : b47-58 (4+4+4)
 C' : b59-66 (4+4)
 d : b67-78 (12)
 C : b79-90 (4+4+4)
 e : b91-98 (8)

[3] b99-118 ([1] の繰返し+コーダ)
 A : b99-114
 B : b115-128
 A' : b129-144
 f (coda) : b145-148 //


まず、[1] 部分の46小節(うち A' の前半8小節は A と同じ)を練習・暗譜する。すると、[3] 部分はそれに最後の短いコーダをつけるだけでよい。

[2] の部分は、C とその短調バージョンの C' をみっちり練習する。あとは、少し苦労しそうな d を頑張れば、あとの e は比較的楽である。

ということで、148小節の曲であるが、同じ部分を除くと82小節ほどになる。さらに、A 部分の後半は基本的に右手がオクターブ上がった繰り返しなので覚えやすい。

「楽曲分析」の使い方を間違えている気はするが、これで練習や暗譜の苦労が少しは減るのでよしとしよう。


難所!

次に難所。この曲は、それほど大きな難所はなさそうだ。今のところ「引っかかっている所」は次の2カ所。

①15小節目のターン



②76小節目の左手のトリル



①は楽譜通りに弾くと、右手の1・2指を押さえたまま3〜5指でターンを弾くことになる。とりあえずはそれで練習して、無理そうなら1・2指を離してみるか…(^^;)と考えている。

②は練習あるのみ。なかなか指が動かないし、右手と合わせるのも至難の技だ。とりあえずは、風呂に浸かってるときも左手の鍛錬に勤しんでいる。


課題

この曲はあまり得意なジャンルではない。ロマン派、シューベルト、和音で旋律を際立たせる、ピアノで歌う、アルペジオ…。どれも苦手である。(どれも基本という気もするが…)

とりあえず、少しでも上達したいと思っている課題のベスト3をあげてみる。

①右手和音の旋律出し+歌う(A部分)
②アルペジオ+際立たせる音(C部分)
③小さい音でもくっきり(全体)

とくに、A部分の連続する和音の中で、一番上の旋律をきれいに歌わせる&際立たせることが最重要課題だ。これができないと曲にならない。

その次がC部分のアルペジオ。これがうまく弾けないと、この曲はまったく盛り上がらないことになる。


…というわけで、練習・克服すべき難所や課題も明らかになり、部分練習のパーツ(ブロック)も分かったので、あとは練習あるのみ、である。まぁ「言うは易く行うは難し」だよね…。

少なくとも「気持ちよく弾ける」ようにはなりたいものだ。



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