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2015年8月17日月曜日

近況:スカルラッティのソナタ K.380 へのアプローチ

スカルラッティの(一番有名らしい)ソナタ K.380 の練習を開始して1週間ほど。指使いが書いていない楽譜を使っているので、譜読み段階で指使いを考えるのに少し時間がかかってしまった。が、出だしとしてはまずまず順調といえる。




なのだが、一箇所「難所」と認定すべきところが見つかってしまった。上の楽譜で、1段目の最後から3段目の最初(第52〜56小節)である。やや指使いが難しいのと、臨時記号の音が今ひとつ腑に落ちない…。

この難所は、当面繰り返し練習で慣れるしかないと思うのだが、その他にもいくつか課題がある。もともと、苦手パターンの練習になりそうだと思って選んだ曲でもある。


苦手パターンとは「スタカート的な歯切れの良さやリズム感(躍動感)」と「右手・左手のバランス」である。ひとつひとつ特訓でもやるしかないが、忘れないように?課題リスト(↓)を書いておく。

  1. 全体:チェンバロのようなややスタカート的な軽やかなタッチ
  2. 左手:伴奏の和音を軽やかに&3拍子の弾き方(舞曲的?)
  3. 左手:メロディーがくる箇所の音・タッチ・切れの良さ
  4. 右手:装飾音符の軽やかさを含む、軽やかでキレのあるメロディー
  5. ダイナミクスのつけ方(1回目と2回目の弾き分けも)


1週間やってみて、思ったよりはスタカート的に弾くことができている(つもり)。「軽やか」というところまではまだまだだが、何とかなりそうな気がしている。

最大の問題はやはり「左手」にありそうだ。上の楽譜でいうと、最後から2小節目(58小節目)の左手がなかなか上手くいかない。歯切れが悪く、もたついてしまっているのが自分でも分かる。(右手ももたつきはあるのだが、左手に比べればまだマシだ…)

重要なのは、おそらく手首の柔軟性(バネ)だと思う。歯切れをよくしようとして、手や手首が固まっているような気がする。瞬間的な脱力のようなことが必要なのだろう。まぁ、とりあえずは部分練習にいそしむことにしよう。ついでに、気休めに手首の体操でもしてみるか…。


ダイナミクスに関しては、ある程度弾けるようになるまでは気にしないことにしている。それよりは、タッチを優先して、脱力した楽な弾き方でキレのいい音が出るようにしたい。

ある程度、それができるようになってから、たまには自分でダイナミクスを決めてみようかと考えている。自分で曲のイメージを持つ練習のつもりで。おおげさにいうと「解釈」の入門編。…といっても、プロの演奏を聴いてしまっているので、「自分の解釈」は難しいかもしれない。


いずれにしても、それは先の楽しみである。まずは、難所も含めてもう少し弾けるようにすることが先決である。あわせて、当面は左手の特訓をやってみようと思う。



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