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2015年8月11日火曜日

大人のピアノ学習者への警告?頭を使いすぎるな!

大人のピアノ練習方法には、大人ならではの方法論があるはずだ。その一つのポイントが頭を使うことである。と考えていた私にとって、ちょっと気になる記事を見つけた。

頑張って(英文…)読んでみると、けっきょく自分の書いた本を売るための記事だと分かったのだが、とはいえ、ちょっと耳の痛いことも書いてあったので、一応は耳を傾けてみようと思う。

✏️Piano For Adult Beginners – Tips On Getting It Right
(大人初心者のためのピアノ − 正しく行うためのコツ)


最初に、「頭を使う人ほど、ピアノに関しては間違った習慣を持つ傾向がある。頭より耳を使うべきなのに。反復練習で自動化すべきところで、分析しながらたくさんのことを一度にやろうとしすぎる」という、前置きをしたあとで、8つほどのコツが並べてある。

"Successful Piano Students ..."(成功するピアノ学習者は〜)という主語で始まる短文が並んでいる。一通りみてみると…。(かっこの中の英文は主語に続く文)


耳を使う(are *ear oriented*)

成功する学習者は、どんな音を出したいかをイメージして、どうやったらそういう音になるか努力する。成功しない学習者は、楽譜を分析してその通りに指を動かすことを考える。

自動化する(automatize)

成功する学習者のポリシーは、できるだけ楽に弾くことである。そのために、自動化されるまで繰り返し練習をする。そうすることで、他のことに意識を向けられるようになる。成功しない人は、音符を見て鍵盤を見て指の形を決めて…と多くのことを一度にやろうとして失敗する。

パターンや和音を探す(look for Patterns and Harmonies)

成功する学習者は、パターンや和音をすぐに探せる。たくさんのスケールや和音の練習の積み重ねで、そういうセンス(能力)を身につけているのだ。成功しない人は、そういう基礎がないので、毎回、すべてが新しい音型として目に映る。

理解してから弾く(Understand Before Playing)

成功する学習者は、弾く前に一つのセクション(フレーズ)を理解しようとする。成功しない人は、行き当たりばったりに弾いてしまう。

ピアノ学習の段階を分かっている(understand hierarchy)

成功する学習者は、ピアノは1段階ずつ(step by step)学ぶものだと考えている。成功しない人は、基礎を顧みず、いきなり曲を始めてしまう。(うッ…、ちょっと耳が痛いかも…)

難所に集中して練習する(learn to focus on problem areas)

成功する学習者は、難所を見つけるコツを知っている。そして、解決法を見つけ、繰り返し練習して自動化する。成功しない人は、常に曲の最初から弾いて、難所も苦しみながらも通過して終わる。難所を上達のいい機会だと思わずに、集中力の問題などと片付けてしまう。

大きな絵=全体を見る(look for the big picture)

成功する学習者は、部分練習をしたあとに、改めて曲全体の視点からその箇所を見なおす。かつ、その部分がどう聴こえるかということを意識する。成功しない人は、そういうことをしない。(その部分が弾けるようになった、でおしまい)

練習する(*practice*)

成功する学習者は、毎日コツコツと練習する。ピアノの学習は、1段階ずつ長い期間をかけて行うものだということを理解している。成功しない人は、気まぐれである。


「頭より耳を使え」と言いながら、③④⑤⑦あたりは、けっこう「頭を使う」話だと思うのだが…。

それはさておき、ここで言われていることは、まぁ当たり前のことであり、異論はない。…が、ピアノ上達の唯一の道は、結局は基礎をコツコツと繰り返すことしかない、ということのようなので、あまり参考にはならない。

大人には、地道にコツコツやる時間も忍耐力もない(少なくとも私は…)ので、その代わりに知恵と知識を使って、少しでも効率の良い学び方はないだろうか?というのが私のポリシー?なので、どうもこのブロガーとは話が合わない気がする…(^^;)。

唯一「一度に多くのことをやろうとするな」(自動化の部分を増やせ)という警告?には真摯に耳を傾けたいと思う。



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