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2014年11月15日土曜日

スペイン・ピアノ曲を探してみた:カベソンとソレール

新しい練習曲探しで、スペイン物のピアノ曲を探してみた。家にはアルベニスの楽譜くらいしかなかったので、とりあえず図書館で『世界大音楽全集 スペインピアノ曲集』という本を借りてみた。





6人の作曲家の曲が載っているが、ほとんどはアルベニスとグラナドスの曲である。残念ながら、ファリャは入っていない。ちなみに6人は、A.d.Cabezon(カベソン)、A.Soler(ソレール)、M.Albeniz(有名なアルベニスとは無関係)、J.Malats(マラッツ)と有名な I.Albeniz、E.Granados である。

ざっと見た感じでは、やはり、アルベニスやグラナドスの曲は私には難しそうだ。このあたりは今回はパスするしかない。


ところが、古い曲を聴いてみると意外といい感じである。カベソンの「《騎士の歌》による変奏曲」という曲と、ソレールのチェンバロ・ソナタ第21番である。ソレールのソナタは、84番と118番の2曲も載っているが、YouTube では探せていない。


アントニオ・デ・カベソン(Antonio de Cabezón, 1510頃-66)

Wikipedia によると、「スペインのルネサンス音楽の作曲家・オルガニスト。幼児期に失明した。オルガンのためのティエントで有名。多くの作品が出版譜のかたちで現存する。カベソンの作品は、現存する初期のオルガン作品の一つである。」とある。スペイン鍵盤音楽の歴史を拓いた人と位置づけられるようだ。

「《騎士の歌》による変奏曲」は、当時のスペインで広く歌われた歌謡をもとにした変奏曲である。クラヴィコードなどの鍵盤楽器を想定した曲である。4声のポリフォニーで書かれている。

楽譜を見る限り、弾けそうな感じもするが、苦手なポリフォニーではある…。

♪ ハープシコードによる演奏

♪ ピアノによる演奏


アントニオ・ソレール(Antonio Soler, 1729-83)

スペインの作曲家・聖職者で、ドメニコ・スカルラッティに師事したと言われている。150曲の鍵盤楽器のためのソナタを残している。

Wikipedia によると、「ソレールの作品は、形式においてスカルラッティよりも変化に富み、いくつかの作品は3楽章や4楽章で作曲されている」とのこと。また、「コンチェルトやオルガンと弦楽器のための五重奏曲、モテット、ミサ曲、オルガン独奏曲などもある。

《2台のオルガンのための6つのコンチェルト》は、非常に優れた作品であり、今でもレパートリーを生き延び、頻繁に録音されている。代表作とされるチェンバロのための《ファンダンゴ》は、現在では果たして真作なのかを疑う意見も出されている」そうだ。

「チェンバロ・ソナタ第21番」は軽快でわりと好きな感じの曲である。少し難しいかもしれないが、少しテンポを落として頑張ればなんとかなるかもしれない。

♪ ピアノによる演奏(21番と88番)


2曲とも、一応  [ピアノ練習曲候補リスト]  には入れておくことにしようと思う。



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《🎹A.カベソン 1510-1566 オルガン音楽の発達に貢献した Tiento》


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