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2014年9月15日月曜日

近況:シューベルトの難しさ、バッハの難しさ

今月は少し楽な練習を、というつもりだったが、まったく予定が狂ってしまった。

1週間前の「近況」で、バッハは難しいと書いたが、シューベルトにはシューベルトなりの難しさがあることを感じている。結局、自分で感じているほどにはピアノが上達してないということか…。


■ シューベルトの難しさ

シューベルトの「即興曲」Op.142-3のテーマは、だいたい弾けるようになってきたのだが、練習へのモチベーションが今ひとつ上がらない。とりあえずミスの多い箇所の練習は続けているのだが…。

原因は、たぶん「歌えない」こと。この曲は右手の旋律が命である。変奏部分ならまだしも、なにしろ「テーマ」なので旋律を歌えないことには始まらない。


私は日本人なので、かつフォークソング世代なので?、それが原因かどうかはさておいて、西洋風歌唱は苦手である。オペラはあまり好きじゃないし、ベルカント唱法も好きな歌は限られる。

とはいえ、ピアノをやるからには「歌うように弾く」ことはさけて通れない。とくにロマン派は…。ショパン先生も、ピアノで歌うことを最重要だと考えておられた。ので、頑張ってみようとは思っている。グールドみたいに歌いながら弾いてみるか…。


■ バッハの難しさ

バッハの「インベンション第13番」をやってみて、あらためて自分の下手さかげんを認識してしまった。左右の手の「独立」がまったくできてない。ポリフォニー以前の問題である。

左右の片手練習ではちゃんと弾けるのに、両手を合わせるととんでもなく惨めなことになってしまう。ということは、手や指の運動能力の問題ではなく「コントロール」の問題である。つまり、手指を動かす神経回路や、弾いているときの意識の問題だと思われる。


とはいえ、左手の3・4・5の指はもっと動くようにならないとしんどい。これも永遠の課題かもしれない。風呂につかりながらの指の体操を復活した。

とりあえず、いろいろと練習方法を手探り中である。片手練習はもちろん左を中心に、両手練習はゆっくり確実に弾くことを繰り返している。それも、1小節ずつくらいに区切って…。


両手練習で最近取り入れたのが、次のような方法である。わりと効果があるかもしれない。

両手で普通の早さで弾く(今は少しゆっくり目)、半小節単位で指を鍵盤に置いたまま「一時停止」する、指使い等を確認してから次に進む、を繰り返す。慣れてくれば、一度に弾く長さをのばしていく、停止時間を短くしていく、という予定。で、いずれは、一時停止なしで弾けるようになる、はずなのだが…。


…ということで、今月いっぱい、「止まらずに弾く」練習の前に、曲をちゃんと弾けるようにする練習で終わってしまいそうだ(苦笑)。



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