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2014年5月2日金曜日

【ピアニスト】デヤン・ラジッチ(ラツィック):期待したい

『現代のピアニスト30』という本からさっそく一人目である。新しい方から聴くことにしたので、最初はデヤン・ラジッチという人。面白い!ちょっと期待したい。




デヤン・ラジッチのプロフィール


まだ日本の Wikipedia には出ていないので、プロフィールは王子ホールのサイト(2009年来日時のインタビュー記事)から引用(上の写真も)する。なお、日本では「デヤン・ラツィック」と表記されることも多いようだ。

デヤン・ラジッチ(Dejan Lazić)は、1977年、クロアチアのザグレブに生まれる。7歳でピアノを、9歳でクラリネットを始 め、その1年後には初めての作品を作曲。

旧ユーゴスラビア時代に様々なコンクールでピアノとクラリネットのそれぞれで優勝し、クロアチアの神童と称えられる。1991年、13歳のときにモーツァルトのクラリネット協奏曲およびピアノ協奏曲 K.449を演奏、初めてのレコーディングを行う。

作曲にも並外れた才能を発揮し、ベルレブルク城でのロストロポーヴィチ生誕70周年記念ガラ公演の為に 初めての弦楽四重奏曲を作曲。チェリストのピーター・ウィスペルウェイは彼のソロ・チェロのための《シャコンヌ》を初演している。


✏️インタビュー デヤン・ラツィック
(王子ホール:2009年来日時のインタビュー記事)

✏️Dejan Lazić の公式サイト(英語)


デヤン・ラジッチのYouTube音源


DEJAN LAZIC toca Scarlatti - Sonatas K380 y K159

スカルラッティのソナタ。少し軽い感じではあるが歯切れがいい。リズム感とダイナミクスが現代的である。わりと好きな演奏。


Ravel - Le tombeau de Couperin (Part 1, Dejan Lazić)

Ravel - Le tombeau de Couperin (Part 2, Dejan Lazić)

ラヴェルの「クープランの墓」。ラヴェルにしては少し美しすぎるかもしれないが、くっきりした音像と豊かな響きはなかなかのもの。もういちど聴きたくなる演奏である。


Chopin -Grande Brillante in E flat -Dejan Lazic piano

このショパンは、正直わたしの好みではない。


Dejan Lazic - Johannes Brahms/ Rhapsodie No. 1 in b opus 79

ブラームスのラプソディ。曲自体、あまり好みではないが、演奏としてはまずまず。


Dejan Lazić plays Lady Gaga Fugue at BBC Proms

面白い!アンコールで弾いた愉快な曲で、Giovanni Dettoriという人の「有名な」"Lady Gaga Fugue in D minor, based on the Gaga hit "Bad Romance"というものらしい。ラジッチの弾くバッハのフーガも聴いてみたいものだ。


感想・お気に入り度


ひととおり聴いた感想は、面白そう、期待できそう、という感じである。ピアニストであり、クラリネット奏者であり、作曲家でもある。サッカーもやるらしい。

ピアノの演奏は、少し軽い感じはあるが、音の粒立ちがよく、快活でダイナミックである。現代的というのだろうか。他の曲ももう少し聴いてみたい。ラヴェルが得意らしいので、彼の弾くラ・ヴァルスや夜のガスパールを聴いてみたいものだ。

お気に入り度でいえば、一応「有力候補」というところだろうか。作曲も含めて期待したい。



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