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2014年4月7日月曜日

【ピアノの本】『本当に役立つ!ピアノ練習法74』:指を鍛える方法など

ピアノ練習法のノウハウ本、久しぶりに読んだ。指を鍛える方法がいくつか載っていて、嬉しくなったので紹介しておく。

(リットーミュージック、2013年3月刊)

2012年に出た『本当に役立つ!ピアノ練習法74』の続編である。



Amazonの内容紹介に「新しい練習方法への探求心が止まらないあなたへ! ! 」とあるように、前編につづいて色んな練習法が並んでいる。自分に合いそうなものを選んでためしてみる練習法カタログのような本である。

目次は次のようになっている。この「まだまだ知りたい!編」の特徴は、第3章のアンサンブルである。ピアノ・デュオ(連弾)について書かれた本はあまりみかけない。担当パートの決め方から、呼吸の合わせ方といったデュオならではの練習のコツが書いてある。

第1章 基礎力アップ編
第2章 実践力アップ編
第3章 アンサンブル力強化編――ピアノ・デュオ
 <アンサンブル力強化編――ピアノ+ほかの楽器>
第4章 対応力アップ編


もうひとつの特徴が、指の筋力アップを初めとする「体育」系のトレーニングである。これは私の好きな分野なので少し内容を紹介したい。

指の筋力アップ方法の紹介

第1章<基礎力アップ編>の最初の10項目は次のようになっている。

01.指の筋力をアップさせる方法
02.指先へ神経を行き届かせて指の動きを良くする方法
03.ピアノが弾きやすい身体を作る方法
04.手首から指先までの筋力をアップさせる方法
05.身体を上手く使って無理なくピアノを弾く方法
06.親指を第3関節から動かしやすくする方法
07.トリルへの苦手意識をなくす方法
08.指を機敏にコントロールする方法
09.指またぎをスムーズにする方法
10.薬指への苦手意識を払拭する方法


最初の3つを簡単に紹介する。

01の筋力アップ方法は面白い。鍵盤の少し上に手を(じゃんけんの)パーに開いた状態から、各指を第3関節(根元)からすばやく打ち下ろし、鍵盤を手前にパシッとはじくように弾く。指以外はなるべく動かさずにアクセントをつけて弾く。

このやり方で、最初は1~5の指でド~ソを弾くところから始めて、ハノンやツェルニーを弾く(と書いてある)。

実際にやってみるとかなりむずかしい。私は、とりあえず「ド~ソ」だけで切り上げた。たしかに指が鍛えられそうな感じはする。


02も意外な方法で面白い。なんと「軍手」をはめて弾くのだ。軍手で弾きにくくすることで「必然的に指先の神経が研ぎ澄まされていく」という。とくに第1関節の鍛錬になるらしいので、そのうちやってみようと思っている。


03は、私自身いまやっている方法なので、同じ方法を薦めているピアノの先生がいることに嬉しくなった。簡単にいうと、壁に向かって「立ってやる腕立て伏せ」、ただし手は手のひらではなく手の先だけをつける、という方法である。私の場合、最初は5本の指でやっていたが、今では3~5の3本だけでとくに小指を鍛えている。



参考までに前編の内容も、Amazonから少し引用・紹介しておく。



内容(「BOOK」データベースより):「効率良く譜読みをする方法、暗譜がしやすくなる方法、音符の認識力をアップさせる方法、指使いで悩まなくなる方法、小さい手を広げる方法、日々の練習を楽しむ方法、テンポをキープする方法、練習効率を上げる方法、指を思い通りに動かすための練習法、スケールをなめらかに弾く方法、トリルを綺麗に聴かせる方法、落ち着いて演奏会に挑む方法、ほか全74種。


第1章 基礎力アップ編
01. 指の正しい使い方を知る方法
02. 親指を第3関節から使えるようにする方法
03. 指を強化する方法
…など

第2章 テクニック強化編
40. 指を思い通りに動かすための練習法
41. 5本の指を自由にコントロールする方法
42. スケールをなめらかに弾く方法
…など

第3章 表現力アップ編
63. 長く伸ばした音に意識を保つ方法
64. モチベーションを保って曲を仕上げる方法
65. 曲に想像性を持たせて演奏に活かす方法
…など



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