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2014年3月3日月曜日

自分なりの仕上がり具合〔連載(9) 大人のピアノ練習法〕

連載「大人のピアノ練習法」


(9)自分なりの仕上がり具合


※番号(10)を(9)に変更しました。(記事ダブりのため、失礼しました。)

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曲を練習していて次のようなことを感じることはないだろうか?

 ・どこまで仕上げたらいいのか
 ・この先もっと練習すればもっとうまくなるのだろうか
 ・自分の実力でどこまで理想に近づけるのだろうか

とくに独習の場合、先生からOKが出るということもないので、自分で判断するしかない。

前にも書いたが、大人は「耳年増」であることが多い。つまり、名ピアニストの名演を長年聴いて鑑賞してきている。したがって、理想のイメージはかなり高いレベルとなる。

そこまで到達できるはずがないとは思っても、どこかで基準となっているような気がする。私の場合、ベートーヴェンだとバレンボイム、バッハだとシフ、ショパンだとアシュケナージ、などである。

そこで、自分なりの判断基準、「自分なりの仕上がり具合」をある程度想定しておいたほうがいいのではないかと思う。現在の私自身の基準は、(自分のレベルに応じて)下記のような感じである。

①止まらずに弾けること(若干の躊躇・ミスは許容)
②少なくとも気に入った部分は気持ちよく弾けること
③練習期間は最大2ヵ月

練習期間は、今年1年で6曲仕上げるという目標を立てたので、1曲あたりは2ヵ月という計算である。経験的にも2ヵ月くらい(最大3ヵ月)が妥当だと思う。

①~③以外に、あまり公言はしたくないが、練習に飽きる、というか「これ以上練習しても進歩がほとんどなさそう」と思う時点に達すると、2ヵ月以内でも「仕上がったことにする」ことにしている。弾きたい曲はたくさんあるので、次を始めたほうがモチベーションも高くなるし、その結果うまくなる確率もあがると信じている。

この中で一番大切なのは②の「気持ちよく弾ける」という部分だと思う。それに加えて「楽に弾ける」というレベルになるとさらによいのだが…(なかなか簡単ではない)。

そして、「少なくとも気に入った部分は」という部分がなくなれば、つまり全曲とおして気持ちよく弾けると最高である。


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