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2014年1月1日水曜日

本「ピアノ演奏芸術」:第4章(1/2) 技術についての探求

●「第4章 技術についての探求」からの抜書き(1/2)


【1.全般的に考えてみる】


1.芸術的ピアノ演奏をどのように創り出すのか、というのが技術の問題である。
  演奏の3要素:①演奏される音楽、②演奏者、③楽器。


2.解剖学的な運動能力のすべてを使うこと。


3.ピアノの音自体は簡単に出る。最も小さな音と最も大きな音の出し方を知ること。その間にピアノの技術のすべてがある。


4.ショパンの最初のレッスン(E Fis Gis Ais His)の活用。ポルタメントですべての指関節の柔軟性と自由を感じられるように。


5.ピアノという機械を操るパラメータ(F m v h)を理解する。


【2.自由の基盤としての自信について】


6.演奏の自由度を得るには、音楽的な自信が必要。そのためには、技術的な鍛錬とともに、精神的な能力(大脳の音楽的聴覚能力、想像し表現し実演する芸術的能力)の改善発展が必要である。才能の欠陥は理性で補う必要がある。


【3.運動(を司る)器官について】


7.〈指の力〉とは、実際には、いかなる荷重にも耐えている指や手の安定性に過ぎない。


【4.自由について】


8.それぞれの瞬間に、最も有利なポジションに指を持っていくには、柔軟性と先見性が必要。


9.小さな手の人にとって最も困難なのは、広い音程の和音技術における自由と正確さ。
  →手を開く緊張感に、前腕や肩が加わってないように感じさせることを練習した。

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●考察


6.の「才能の欠陥は理性で補う」という話は、才能のない、かつ大人になってから始めた人間にとっては励ましとも受け取れる。しかし、理性でどこまで補うことができるのだろうか?


7.の「安定性に過ぎない」は納得である。「脱力」の話は、ともするとふにゃふにゃになりそうな説明が多い中で、重さをかけた上での「荷重に耐える…安定性」という説明はとても腑に落ちる。


8.「柔軟性と先見性」、これが課題なのだ。



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