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2013年5月24日金曜日

ピアニスティック?

少し前に「ピアニズム」という言葉について書いた。それと同じように気になっていたのが「ピアニスティック」という言葉である。で、少し調べてみた。いくつかのニュアンスがあるようだ。


一つは「ピアノらしい響き」を表す形容詞として使われる。「真珠を転がしたような」とか、「ブリリアントな響き」とかに代表されるような、ピアノならではの音を言い表す場合である。

それと関連して、ピアノらしい音型、例えば、スケール、アルペジオ、トリルなどを含むフレーズに対する形容詞としても使われるようである。

包括的な意味合いとしては、「ピアノの能力や特長を十分に活かした」といったところであろうか。修飾・形容の対象としては、曲や演奏になると思われる。


また、やや否定的なニュアンスを持つ場合もあるようである。「ピアノでの表面的な演奏効果を狙ったような」といった感じである。私自身は、実例に接したことはないが…。

また、否定的ということではないが、「ピアノ曲としての演奏効果が高い」とか、「ピアノで弾きやすく演奏効果が高いため、思ったより弾くのがやさしい」という意味合いでも使われるとのことである。


蛇足ながら、pianistic というのは形からいうと pianist の形容詞である。なので、直訳すると「ピアニスト的な」ということになる。でも、使われ方をみると「ピアノ的な」の方がピッタリくる。謎だ。



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