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2019年3月7日木曜日

次はシューベルトのハンガリーのメロディー D817 ♪

2月末から紆余曲折?を経て、やっと次の曲を決めた。《選曲難航中:落ち着くところはモーツァルト?シューベルト?》の記事に戴いたコメントで紹介してもらった(ありがとうございました ♪)シューベルトの「ハンガリーのメロディー D817」(↓)である。

こういうリズム感にはまったく自信がなく、私にとってはそれなりの「チャレンジ」になるかも知れない…(^^;)。


結果的にはシューベルトに落ち着いた訳ではあるが、シューベルトの場合は即興曲のどれか…と思っていたので、やや想定外の(知らなかった)曲に落ち着いたことになる。

決め手になったのはアンドラーシュ・シフのこの演奏(↓)。

 András Schiff - Schubert - Hungarian Melody in B minor, D 817


シフがとてもラクな感じで、しかも情緒たっぷりという感じでハンガリーの素朴なメロディーを歌ってみせている動画だ。

こんなイメージで弾けたらどんなに気持ちいいだろう ♪ と思ったのだ。


で、実は楽譜を見たときの第一印象は「ダメだこりゃ!このリズムは無理!」というものだった。私の苦手な付点の舞踊系のリズムが延々と続くし、後の方には 7連符などというものも出てくる。

ところが、試し弾きをしてみると、一度シフの演奏を聴いて耳が慣れていたせいか、まったく無理という程ではない。音符も何とか押さえられる…。難易度でいうとそれほど難しい曲ではないのかも知れない。(28段階の難易度表には載っていない…)

ということで、今回は付点とか舞踊系のリズムに慣れることと、ラクに弾けるようになることをテーマにして、この曲に取り組んでみようと決めた次第である…(^^)♪


ところで、この曲は、シューベルトがハンガリーでエステルハージ伯爵の 2人の娘にピアノを教えている期間に作曲されている。なので、その練習用に作られた可能性がある。

元になった民謡は、エステルハージ家の料理人が歌っていたものだそうだ。出版されたのは1928年で、シューベルトの死後100年経ってE.ドイチュによって発見されたとき。

✏️参考:ゼレチュのシューベルト

「ハンガリー風ディヴェルティメント D818」という連弾曲(娘 2人に弾かせたのだろう)もあって、その第3楽章の冒頭には D817 と同じ旋律が使われていたりする。


この曲はわりと人気があるようで、YouTube を見ると、意外に多くのピアニストが取り上げている。シフの他に、ブレンデル、若き日のダヴィッド・フレイ、そしてエリック・ルーなども(←名前のリンク先はYouTube 音源)。

中には10人のピアニストの聴き比べ音源(↓)もあったりする。ブレンデルとアシュケナージ以外はほとんど知らないピアニストだが、最初の  Shai Wosner という人の演奏がわりといい感じだった。でも、何と言っても一番のお気に入りはシフ ♪

 10 pianists in comparison - Schubert - Ungarische Melodie, D.817 (1974-2013)


…ということで、昨日からやっと落ち着いて練習を始めることができるようになった。指使いはほぼ決めることができた。まずはめでたし…(^^)?



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