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2018年4月15日日曜日

Nemmers Prize受賞ジェニファー・ヒグドンのピアノ三重奏曲 ♪

ジェニファー・ヒグドン(Jennifer Higdon、1962年〜)というアメリカの女性作曲家が "Nemmers Prize" という賞(賞金 $100,000)を受賞したというニュースがあった。

✏️Philly Grammy-winner Jennifer Higdon now wins $100,000 Nemmers Prize, too

早速、ピアノ作品を調べてみたが、残念ながらソロ作品はほとんどないのだが、1曲だけあったピアノ三重奏曲がなかなかよかった…(^^)♪


Jennifer Higdon and her cat, Beau / CANDACE DICARLO

ちなみに、上の写真は下記の記事からお借りしたもの。猫の名前は "Beau" らしい…。

✏️Composer Jennifer Higdon Tells Her Story: Part 1



聴いた曲は下記の "Piano Trio"。2つの楽章からなり、"Pale Yellow" と "Fiery Red" は各楽章のタイトルである。

 J. Higdon - Piano Trio - Pale Yellow

 J. Higdon - Piano Trio - Fiery Red

聴いた感想は、現代音楽的ではなく普通に?いい曲だということ。といって、古めかしいというわけでもない。なんだか、ちょっと好みなのでピアノ・ソロ曲が少ないのが残念。

もともと、フルート奏者らしいのでそのあたりが影響しているのかもしれない。

ピアノ・ソロ曲は本人サイトの作品一覧に次の2曲が載っているが、YouTube では見つからず、短い "CLIP" を作品一覧で聴くことができるのだが、それだけではよく分からない。

Gilmore Variation
based on the "Goldberg" Variations by J.S. Bach
(3分)
Secret & Glass Gardens
(8分)


このジェニファー・ヒグドンさんは、Wikipedia によると「ヴァイオリン協奏曲で2010年のピューリッツァー賞、パーカッション協奏曲で同年のグラミー賞を受賞」という凄い人のようだ。

また、「彼女の兄弟アンドリュー・ブルー・ヒグドンの死を扱った一楽章から成る音詩『blue cathedral』は、すぐに存命のアメリカの作曲家の中で最も演奏される現代のオーケストラ曲となった」とも書いてある。この曲(↓)。

 Jennifer Higdon "Blue Cathedral" for orchestra

聴いてみると、たしかにいい曲だ。作風は「新ロマン主義」と言われることもあるようだが、ピアノ三重奏曲とこの "Blue Cathedral" を聴いた限りはそうだろうと思える。

というか、現代音楽も「新しい手法・書法」などの奇をてらわずに、新しい「いいクラシック音楽」を作り出す可能性があるということなんだと思うのだが…。


ちなみに "Nemmers Prize" はアメリカ、イリノイ州のシカゴ郊外にある名門私立大学 Northwestern University によるもので、作曲賞(MUSIC)以外に、EARTH SCIENCES、ECONOMICS、MATHEMATICS、MEDICAL SCIENCE がある。

"Nemmers Prize in Music Composition" のページを見ると、作曲賞のこれまでの受賞者には、2014年のエサ=ペッカ・サロネン、2016年のスティーヴ・ライヒなどがいる。



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