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2018年2月21日水曜日

LFJピアニスト探索:フローラン・ボファールいいかも ♪

今年来日する《ラ・フォル・ジュルネTOKYO2018のピアニスト》の中に、私の知らない名前が沢山あるので、少し聴いてみることにした。

その中でちょっといいかも♪ と思ったのがフローラン・ボファールというピアニスト。ラ・フォル・ジュルネ(LFJ)ではリゲティとストラヴィンスキーを弾く。




プロフィールを見る前に、YouTube の音源をいくつか聴いてみた。

 Schoenberg: Suite for Piano, Op.25 (Boffard)

 Pierre Boulez - Incises ('94 version) (w/sheet)

 Barcarolle opus 60 - F. Chopin (extrait)

シェーンベルクとブーレーズの曲はなかなかいい(直感的に…)。ほとんど聴いたことのない曲だし、現代曲なのでどうかな?と思って聴き始めたのだが、最後まで楽しめた。

ショパン(途中から)もあったので聴いてみたが、これはどうということはない。


今回のプログラムは、リゲティの「ムジカ・リチェルカータ」( 第1、2、3、4、6、9、10番)、「ピアノのための練習曲」(第10、2、3、4、5、6番)とストラヴィンスキーの「ピアノ・ラグ」「タンゴ」。で、リゲティの曲を聴いてみた。

 György Ligeti - Études for Piano (1985-2001, audio+score)
 (ピアノ:Fredrik Ullén)
 György Ligeti - Musica Ricercata [1/11] など
 (ピアノ:Pierre-Laurent Aimard)

ボファールの演奏は見つからなかったので、別のピアニスト(一つはエマールさん)で聴いてみたが、両方ともなかなか面白い。

なかなか良さそうなピアニストと面白いリゲティの曲の組み合わせはいいかも知れない。聴きに行くリサイタルの候補になりそうだ。


というところで、プロフィールを調べてみることにした。Sartory Artists というパリの音楽事務所の "Florent Boffard"のページなどから要約すると…。


フローラン・ボファール(Florent Boffard)は1964年生まれの、現代曲を得意とするフランスのピアニスト。1982年の International Claude Kahn Piano Competition(パリ)と1983年の International Vianna da Motta Piano Competition(リスボン)で優勝。

1988年〜1999年にブーレーズが主宰する現代音楽専門のオーケストラ "the Ensemble InterContemporain"(アンサンブル・アンテルコンテンポラン)のピアニストとして、現代作曲家のブーレーズ、ドナトーニ、リゲティ等とともに活動。

2001年に "Belmont Prize"というのを受賞。2009年からは "the National Superior Conservatory of Music in Lyon" の教授を務めている。


調べているうちに、シェーンベルクのピアノ作品CDに遭遇した。

2012年の録音で「…若かりし頃に作曲した美しい調性音楽の『3つのピアノ曲(1894)』、そして独自の技法を模索していた初期の作品『3つのピアノ曲 Op.11』から12音技法に辿りつく『組曲 Op.25』まで見事な解釈でピアノが躍動的に動き、表情、響きも豊かに聴かせます。また付属のDVDは、ボファール自身がシェーンベルクの各曲を分かりやすく解説した充実の内容…」とのこと。

シェーンベルク : ピアノ作品集 (Florent Boffard) [CD+DVD] [輸入盤]



NAXOSにこのCDがあったので聴いてみた。YouTube で聴いた Op.25 はやはりいい。それと作品番号のついてない「3つのピアノ曲 (1894)」というのが、あまり現代音楽っぽくなくて、気に入った。


他にも数人のピアニストを聴いたのだが、ピンとくる(好みの)演奏に遭遇しなかったので、特にご紹介はしないことにする。


おまけ。下記サイトで「音楽院では、昨年6月に退官されたミシェル・ベロフ(Michel BEROFF)先生に代わり、現在はフローラン・ボファール(Florent BOFFARD)先生のクラスで勉強しています」という日本人ピアニストを発見した。

✏️フランス音楽留学体験談2017


もう一つおまけ、というか余談…。

ラ・フォル・ジュルネのプログラムの中に、ベレゾフスキー「カルト・ブランシュ」というのがあった。どんな曲なのか?と思って調べたら曲名じゃなかった…(^^;)。

カルトブランシュ(Carte Blanche)とは、白紙委任状という意味のフランス語」だそうで、英語で言えば "white card" ということになるのかな?

音楽家が自由に作品を選ぶコンサートのことらしい。なので、演奏曲目についてはベレゾフスキー任せになるのだろう。何が出てくるのか分からないという面白さもありそうだ。


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