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2017年4月6日木曜日

『ピアノ教本選び方と使い方』という本…

図書館の新着図書に『レッスンの効果を倍増させる! ピアノ教本 選び方と使い方』という本が入ったというメールが来たのでとりあえず予約してみた。この3月に出たばかりの本だ。

昨日、その本を借りて来たので、パラパラと読んでみた。まぁ、私のような我流の独習者にはあまり役に立たないだろうと思ってはいたのだが、予想以上に「対象読者」ではなかったようだ…(^^;)。




タイトルを見て少しだけ期待したことは2つ。

ひとつは、中上級者も含めた教本の体系、あるいはメソッドごとの?レベル体系みたいなもの。つまり、これぐらいのレベルの人向けの教本や練習曲にはどんなものがあるかが一目で分かるような内容。

もう一つは、ここまで高齢社会になっているのだから、子供だけではなく大人やシニアがピアノを勉強するときの教本の紹介も、もしかするとちょっとは載っているのではないか…という期待。

まぁ、結果的には両方とも裏切られたわけだが、そもそも「想定読者」が違っているので、それは期待する方が無理だ…。


ちなみに、想定読者は「ピアノ指導者」、つまりピアノの先生なわけだが、パラパラ見た感じでは幼児の導入教育と子供(小学生くらい?)向けの教本についての記述が多いようだ。

でも、せっかく読んだ(斜めに…)ので、いくつか感想文的メモを書いてみることにする。


まず、(恥ずかしながら…)ピアノ教本というものについて大きな勘違いをしていた。ハノンとかチェルニー(ツェルニー)が「教本」で、ソナチネ・アルバムとかが「練習曲集」だと思っていたのだ…(^^;)。

この本を見て何となく理解したのは、つぎのようなことだ。

教材には「主教材」と「副教材」とがあって、ピアノ教本のメイン(主教材)は「総合学習分冊型教本」と呼ばれるものらしいこと。具体的には、バスティン・メソード、グローバー・メソード、アルフレッド・メソードによる教本や「ピアノランド」などのこと。

アルフレッド以外は、名前は聞いたことがあるような気がする。


で、これらは「螺旋型学習法」(スパイラル・ラーニング)と呼ばれる考え方で作られているらしい。

これは、和声・ソルフェージュ・理論といったものを、ピアノ学習レベルが初級から中級・上級に上がるにつれて、和声なら和声の中でだんだん難しいものを勉強していく、ということを言っているようだ。


で、副教材にはテクニック教本、練習曲集、ワークブックがあって、「ハノン」「ブルグミュラー」「ツェルニー」などはテクニック教本ということになるようだ。

残念ながら、テクニック教本に関する説明はほとんどない。個人的には、このあたりのことが知りたかったのだが…。


それから「巻末資料」として、ピアノ教本などの一覧表があるのだが、ちょっと興味をひかれたのが「おもな練習曲集の著者」というもの。20人ほどの一覧表だが、知っている人は半分くらいしかいなかった。

聞いたことのある名前としては、ツェルニー、ハノン、ル・クーペ、ブルグミュラー、グルリット、ピシュナ、クラマー、ビューロー、モシェレス、モシュコフスキー。

「クラマー・ビューロー」で1人の名前だと思っていた…(^^;)♪

たぶん、家にある教材の表紙などで見覚えのある名前がほとんどだと思う。


参考までに、知らない人を書いておくと…。

ウォールファールト(ドイツ)
ベルティーニ(フランス)
ヘラー(ハンガリー)
ベーレンス(ドイツ)
デュベルノア(フランス)
ルモアーヌ(フランス)
ストリーボッグ(ベルギー)
プレディー(ドイツ)
マイカパル(ロシア)
レッシュホルン(ドイツ)

まぁ、よほど気が向いたら、どんな曲を書いた人なのか調べてみるかもしれない…。



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