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2016年5月25日水曜日

トーマス・ヘル:現代曲のピアニスト、ちょっといい ♪

久しぶりに [2016年来日ピアニスト](公演カレンダー5)を更新していて、知らないピアニストが増えていることに気がついた。

セヴェリン・フォン・エッカードシュタイン、エフゲニー・ザラフィアンツ、ヴァンサン・ラルデル、アドルフォ・バラビーノ、セルゲイ・カスプロフ、…聞いたこともないし、覚えられそうもない名前ばかり…。


で、さっそく [ピアニスト探索 2016] リストに追加しようと思ったのだが、ここにはすでに登録したがずっと放置してある9人のピアニストの名前が「宿題」のように載っている。

ここに追加するのは、精神衛生上もよくないと思ったので、やり方を変えることにした。

とりあえず、ピアニストの名前は、最近メモ代わりになってしまったもう一つのブログ『ぴあの研究ノート』(※追記@2023/03/26:現『ぴあのピアノ♪』)に書いておくことにした。YouTube で聴いた音源とその感想メモを、そのつど追加するつもりだ。


前置きが長くなってしまったが、今回チェックして「お気に入り候補」にしたのが、トーマス・ヘル(Thomas Hell)というドイツのピアニスト。プロフィールは下記(写真は公式サイトから借用)。

✏️トーマス・ヘル(PTNA音源提供者)





いくつかの音源を聴いたのだが、お気に入りポイントは2つ。

1つ目は、演奏自体が、なかなか端正でいい感じ。現代音楽系は曲そのものが今ひとつ(未だに)しっくりきてないので、何とも言えないが、レーガーのJ.S.バッハの主題による変奏曲とフーガ ロ短調,Op.81というのが、曲も含めて気に入った。

レーガーという作曲家は名前しか知らなかったが、少し聴いてみようかと思う。作品リストを見ると「 色とりどりの葉っぱ(Bunte Blätter)」などという、シューマンと同じ小品集があったりして、ちょっと興味を惹かれた。


2つ目は、レパートリーに、エリオット・カーター、アルノルト・シェーンベルグ、ルイージ・ダッラピコラ、チャールズ・アイヴズ、ピエール・ブーレーズといった現代作曲家が並んでおり、もしかして、その中に現代曲もいいなぁと思わせてくれる演奏があるかも知れない。…という期待感。

YouTube でも、フレデリック・ジェフスキーの Piano Piece No. 4 という曲を弾いていたが、これがなかなかいい曲であった。


そして、最近ちょっとお気に入りのクルターグ・ジェルジュも、トーマス・ヘルを「特筆すべきは、リゲティの音楽を理解し、それを解釈し、最高度の演奏技術をもって演奏する彼の特別な才能です」と褒めているそうだ。

ついでにいうと、ブレンデルも「知性とヴィルトゥオージティの両面をあわせもつ」と絶賛したらしい。


…ということで、とくに現代音楽を中心に「お気に入り候補」のピアニストに入れることにした ♪(上述のクルターグ氏は、ベートーヴェンの《ディアベッリ》を聴いて「オールラウンダー」と評しているらしいが…)



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