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2015年10月19日月曜日

趣味のピアノの楽しみ方3種?

定年後の趣味としてピアノを弾き始めて3年目である。ピアノを弾くこと自体が好きで面白くてやっているが、少し方向性?みたいなものを持ってもいいかな、と思い始めた。楽しみ方のパターンみたいなものである。

ピアノの楽しみ方は一つではない。人それぞれの楽しみ方があって当然だ。大まかには2〜3種類くらいあるような気がしている。


一つは「お稽古ごと」の延長。ピアノを弾く技量を磨くこと、ピアノが上達することに喜びを見出す、という楽しみ方。子どものお稽古ごとと違うのは、好きで自発的にやるのだから、楽しくなくてはいけない。

もちろん、難しいことに挑戦して四苦八苦することを楽しむ人がいてもいい。私にも、この要素は少しあるかも…(^^;)。

ピアノを弾くこと自体が好きとか、できなかったことができるようになる喜びみたいなものが基本にある楽しみ方だと思う。私自身は、ピアノからいい音を出したい、という気持ちもある。

レベルはいろいろあってよい。まったくの初心者が和音を弾けるようになるとか、好きな曲を弾けるようになるとか、元音大生がゴールドベルク全曲に挑戦するとかいうこともあるだろう。


「お稽古ごと」タイプにもいくつかの種類がありそうだ。

発表会やコンペに出ることに喜びを見出す人もいる。レッスンを受けて、そのコミュニケーション自体を楽しんだり、同じ話題で盛り上がれる先生や仲間を持つことに意義を見出す人もいるだろう。

私は「自己満足」型。一人で弾いて悦に入っている?タイプ。好きな曲を、自分のイメージに近い(といっても、かなり遠い?)感じで弾ければ満足である。


大きく二つ目は「音楽鑑賞」、つまりピアノ音楽を聴くという楽しみ方。ピアノを弾き始めるまでは、私もいちおう「クラシック・ファン」で、その中でもピアノ音楽が好きだった。

このなかにもいろいろありそうだ。純粋に音楽鑑賞的な人(「音楽の友」系?)、オーディオが好きな人(「レコード芸術」系?)、ピアニスト個人のファン(「宝塚」系?)、リサイタルに出かけるのが好きな人(「おでかけ」系?)、等々…。ピアノ・コンクールを楽しむのは、野球とかサッカーとかの「観戦」系みたいなもの?

私自身はどうも「雑種」のようで、いろんなことに少しずつ興味があるようだ。


そして最近、第3の楽しみ方があるのかもしれないと思い始めた。上の2つを合わせたような楽しみ方。つまり、ピアノ音楽をより楽しむ、より深く味わうために、ピアノを弾く、という方向である。

自分が練習した曲は、他の曲よりも「違いが分かる」(気がする?)のだ。細かいフレーズのニュアンスなども、感じ取れるようになる(気がする?)。

良くも悪くも自分が弾いたものがひとつの「基準」みたいになって、もちろんそれよりははるかにきれいに弾いてくれるプロの音楽を、おこがましくもその「基準」をどこかで思い出しながら聴いていたりする。

自分が苦労して譜読みして、指使いに悩んで、少しでも表情をつけようと頑張って、まぁそこそこ自己満足できるレベルに達して、低次元ながら曲を少しは分かったつもりになって…。その上で聴くプロの演奏は、より深く分かる、味わえる気がするのだ。


で、来年あたりはこの「第3の楽しみ方」を目指そうかと思ったのだが、その考えはすぐに吹き飛んでしまった。自分が聴きたい曲はほぼすべて、自分が弾けない曲であることに気がついたからだ。

ピアノ音楽を(聴いて)より深く味わう、より違いが分かるようになるためには、もっとピアノを弾くことが上達することが必要なのである。

…ということで、来年もたぶん今年と同じように四苦八苦し続けそうである。



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