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2015年8月24日月曜日

近況:スカルラッティ:トリルと難所の攻略法

スカルラッティのソナタ K.380、練習開始から2週間(予定では中間点)。ここまでわりと順調だと思うのだが、一応状況確認をしてみる。


楽譜を見ないでも練習できる「暗譜」はできていて、かなり引っかかりながらではあるが通し練習もできないわけではない。軽めのスタカート的タッチも少しずつ出来つつあるかな?というのが大雑把な状況。

当面の課題は2つ。一つは装飾音符。もう一つは、前回「難所」に認定した5小節。それぞれ攻略法を考えながら、日々練習中ではあるが…。


装飾音符(トリル、プラルトリラー)

この曲の出来を左右する要素の一つが装飾音符だと思われる。曲の冒頭の「プラルトリラー」(↓)で、まず印象が決まってしまう。曲の後半にはもっと難しいものも出てくるのだが、まずはこの基本ができないと話にならない。


弾き方としては、下図(「楽典.com」より)の一番下を採用している。



で、ここは小鳥のさえずりのように「軽くきれいに余韻を残して」弾きたい。のであるが、なかなかうまくいかない。速く弾こうとすると強くアタックが入ってしまう。

いろいろと、練習方法やコツを探してみたが、「パタパタしない、鍵盤から指を離さない、メロディーの一部と思って弾く」というところが大方の内容である。


一番注目したのは「鍵盤から指を離さない」という部分。具体的に言うと、鍵盤を押したらすぐに力を抜いて鍵盤が戻る力に任せる、指は鍵盤についたまま鍵盤と一緒に(受動的に)上がる。その繰り返し。

これが、やってみると実に難しい。というか、そういうことを気にしてなかった…(^^;)。

とりあえず、1音ずつから練習開始。ゆっくりであれば、2音でも何とかできるようにはなったが、速くは弾けない。でも、少し軽やかさが出てきたような気もするし、アタック感も減りそうだ。

…ということで、もう少しこの方向で続けてみることにする。


難所5小節!

攻略法を考えた。といっても、基本は部分練習ではあるが…。

まず、5小節を2+2+1小節に分けて練習することにした。(下図の色分け)そしてもう一つは、その開始の1拍(①)と、②の拍(ソプラノ・パートの入り?)を意識することにした。


意識する内容は、まずその和音を確実に押さえること、そこでややテヌート(というより短いフェルマータ?)すること、である。練習するときには、実際にそこで長めに時間を取っている。

これで、少しフレーズ感というのか、音楽の流れが作りやすく、かつ弾きやすくなるような気がしている。まだ、続けて弾ける確率は低いが、あと一息という感覚もある。


まぁ、課題はあるものの、攻略の道筋も何となくは見えてきたと思っているので、これで後半戦の練習に突入である ♪



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