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2015年1月30日金曜日

シャンドール ピアノ教本5:基本動作③回転

3つ目の動作は「回転」。回転は、音がジグザグに進行し、交互に上行あるいは下行する際に、常時用いられる。指に力とスピードを加える効果的な方法である。

上腕は、前腕を適切なポジションに持っていくためにわずかに持ち上げる。前腕は、回転を行う指と指の、ちょうど間に来るようにする。能動的に動くのは、この前腕と指だけであり、他の部位に力みがあってはならない。

とくに手首でねじるような動作は厳禁。6〜7度を超える場合は、前腕の運動に水平移動が加わることになる。

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『シャンドール ピアノ教本―身体・音・表現』 読書メモ
 ジョルジ シャンドール 著、岡田 暁生 監訳(春秋社、2005/2/1)
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 第2部 五つの基本動作 


第6章 回転


※数字はページ番号、赤字は私のマークシャンドール ピアノ教本5:基本動作③

117
(「回転」とは)前腕の回転動作である。…音がジグザグに進行し、交互に上行あるいは下行する際に、常時用いられる…。

119〜
回転とは…上腕と前腕にまたがる筋肉によって行われる前腕の動作である。前腕が回転している間、上腕の役割は受動的である。上腕は…前腕を適切なポジションにもっていってやる(わずかに持ち上げる)だけ…。…能動的に動くのは前腕と指だけであり…。

前腕は、回転を行う指と指の、ちょうど間に来るようにすべきである。

121
回転させる音程が6度や7度を超えるときには、前腕の運動に水平の要素を加える。

123
(一方の指が黒鍵の場合、回転軸がずれることになるが、その調整は肘=回転の中心の位置で行う。)…半音階で下降していく6度トレモロの連続を弾く場合、肘がきちんと上述の状態になるように、非常に忙しく左右に動かさなければならないだろう。

124
若干の注意…。手首は能動的であってはならず、どんなねじる動作も避けなければならない。…指は能動的でなければならないが、決して次の鍵盤へ無理に伸ばしてはならない

128
回転運動のポイントは、受動的な上腕、能動的な前腕、能動的でない手と手首、そしてわずかに能動的な指にある。



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