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2014年11月10日月曜日

「ピアノと向きあう」:基礎練習も取り込もう

以前練習した曲をたまに弾いてみると、ほとんど弾けなくなっていることに愕然とすることがある。ピアノも2年近く練習したので、昔苦労した曲も少しは楽に弾けるようになったか(上達したか)と思って弾いてみると、そうでもないことにがっかりすることもある。

最近読み始めたのが『ピアノと向きあう』という本なのだが、その第1章・第1節が「基礎の大切さ」というタイトルである。通常のピアノ学習者(子どもの頃から段階を踏んで練習する人たち)を想定した「ピアノ学習の王道」を解説したような本だと思われる。





著者は、奥 千絵子という人だが、あとがきにも「急がば回れ」「基礎はやってやり過ぎることはない」という「確信」を書いているような方である。また「このような本が私の学生時代にもあったなら」と書かれているので、ご自身の経験に基づく自信作なのだろう。


で、ピアノの「基礎」である。

冒頭に書いたような「がっかり感」と、ピアノが上達した感じがしない、という漠然とした不安のようなものがある。これまで、「弾きたい曲」をかなり無理を承知で取り組み、「個人の感想」的にはある程度「自己満足」してきたのだが、それが技術の蓄積のような形で身についていないのではないか?と思い始めた。


大人になってから、個人の趣味として、独学で始めたピアノなので、好きな曲がそこそこ弾ければいい、と考えてはいたのだが…。一方で、「上達感」というのか、着実にうまくなっているという実感がほしいという気持ちもある。

また、この著者の言うように、「急がば回れ」ということで、基礎をやったほうが早く弾けるようになるのかもしれない、とも思う。

…ということで、毎日の練習に少しずつの基礎練習を組み込もうかと考え始めている。といっても、具体的にどうするかはこれからである。最初から順番にやるのか、練習している曲に必要なものをやるのか、この本も参考にしながら、少し考えてみようと思っている。


この本をざっと見て面白いと思ったのは、チェルニーやブルグミュラーの練習曲も、これをマスターするともっと難しいこういう曲(ベートーヴェンやシューベルトや…)につながりますよ、という具体例を挙げていることだ。

例えば、ブルグミュラー「18の練習曲」の第1番《ないしょ話》の3連符は、「あたかもシューベルトの《即興曲》第4番72小節目からの部分のための、表現・タッチの練習のようです」とある。たしかに、掲載されている楽譜を見るとそんな感じがしてくる。


といっても、私自身「通常のピアノ学習者」とはかけ離れているので、この本の通りにはなかなか行かないと思われる。なので、「いいとこ取り」で、自分で使えそうな部分だけ参考にさせてもらおうと思う。

まぁ、当面は「悲愴」ソナタだけでも大変なので、12月とか来年からということになるだろう。



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