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2013年12月24日火曜日

本 「ピアノ演奏芸術」:紹介

これから数回にわたって、下記の本の読書メモを書いていく。まず、本の概要紹介。

「ピアノ演奏芸術 ―ある教育者の手記」
  ゲンリッヒ・ネイガウス 著、森松 皓子 訳
  音楽之友社、2003年6月(改訂・新訳)




以下、amazon の商品説明から。

「芸術家」としてのピアニストになるために学習しなければならない様々なこととは。

名教師として名高いネイガウスによる、モスクワ音楽院在籍40余年に渡るピアノ教育の神髄を披瀝した歴史的名著の改訳・新訂版。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

ネイガウス,ゲンリッヒ

1888年4月12日現ウクライナ共和国エリザヴェトグラードに生まれる。両親はともにピアノ教師。母方の叔父フェリックス・ブリュメンフェルトや従兄弟のシマノフスキから大きな影響を受けた。1902年14歳の時にミッシャ・エルマン(11歳)とのコンサートに出演、伴奏および独奏を行った。その後ベルリンで作曲をユオンに師事、ウィーン音楽院ではゴドフスキーにピアノを学ぶ。1914年、故郷エリザヴェトグラード音楽院で教職につき、以後チフリス、キエフなどを歴任、1922年からモスクワ音楽院教授をつとめる。ここでの教育活動は死の年(1964年)まで続く。その間も活発な演奏活動を行いながら、リヒテル、ギレリスなど多くのピアニストを育てた。


目次
 本書の刊行によせて ウラディーミル・トロップ

 序文にかえて
 第1章 音楽作品の〈芸術的イメージ〉
 第2章 いくつか、リズムについて
 第3章 音について
 第4章 技術についての探求
   1.全般的に考えてみる
   2.自由の基盤としての自信について
   3.運動(を司る)器官について
   4.自由について
   5.ピアノ演奏テクニックの基本
 第4章への補足
   1.運指法について
   2.ペダルについて
 第5章 先生と学生
 第6章 コンサート活動について
 終わりに
 訳者あとがき



※全体的な感想

著者の経歴からしても、かなりハイレベルの著作であると思われる。しかしながら、音楽芸術を楽しみ理解することは、素人にもある程度は可能なはずである。「芸術」としてのピアノ演奏とその教育に関して、トップクラスの専門家が何を考え、どのようなレッスンをしていたのか、という意味で興味があった。

また、「いい音楽・演奏とは何か」という私自身の(低いレベルではあるが)問題意識に対する、思索のヒントになることを期待して読んでみた。まだ十分には理解できていないが、参考になったと思う。



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