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2013年12月28日土曜日

本 「ピアノ演奏芸術」:第2章(1/2) いくつか、リズムについて

●「第2章 いくつか、リズムについて」からの抜書き(1/2)


1.リズム:脈拍・呼吸、海の波、ライ麦畑の風による揺れのような(自然)現象
  ミーター:拍節、ここではメトロノームのような機械的均一性を指している


2.リズムは音楽(演奏)の軸である。それは時間の論理と時間のなかでの発展。


3.音楽のリズムは、ミーター的(機械的)であってはならない、けいれんや不整脈のようであってもならない、生き生きとした「律動」であるべきである。


4.リズムにおいては、調和、合意、従属関係、それに相関性、あらゆる部分との最高度の均衡などが支配していなければならない。調和とは、まず何よりも「全体」を感じとる力である。


5.作品のリズム上の構造をマスターする、すなわち時間の経過の「組織化・有機化」のためには、指揮者のように作品を初めから終わりまで指揮しとおす、というやり方を勧める。


6.本物の芸術家は全体のリズム上の構造を理解した上で、より自由にすばらしいルバートを聴かせてくれる。逆に、単に曲に変化を付けるためや、聴衆の関心を引くためのリズムの変化や逸脱が見られるが、これは決してよい結果を生むことはない。



※この後、リズムに関する注意点が16項目ほどあるが、それは次回。

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●考察

リズムとは自然で活き活きしたものであって、機械的な均一さ(ミーター)ではない。これは理解できる。MIDIなどで、均一なテンポで再生されたものはつまらない。


ただ、「全体のリズム構造」とか「時間の経過の組織化・有機化」というのは、なんとなく分かったような気もするが、いまひとつ確信が持てない。一つの作品を聴く場合、たしかに最初から最後までの音楽の流れが重要であるのは、分かる気がする。しかし、自分の演奏にどう当てはめたらいいのかがよく分からない。


曲の全体をイメージするとか、感じとるとかの訓練はどうすればよいのだろう?楽譜を読む?



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