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2013年4月5日金曜日

お気に入りピアニスト:Valentina Lisitsa(リシッツァ)

これまで知らなかったピアニストを中心に、私のお気に入り(候補)をあげてみようと思う。昔(学生時代)にクラシックを聞いていたころの有名人は、ある意味当然なので省くつもりである。例えば、リヒテル、ホロビッツ、アルゲリッチなどは。

一人目は Valentina Lisitsa (ヴァレンティーナ・リシッツァ)である。ウクライナ生まれのピアニストで、ご主人のアレクセイ・クズネツォフと1991年、2台ピアノのコンクールで最高峰と言われるマレイ・ドラノフ国際2台ピアノコンクールで優勝した人らしい。今は米国で活躍中とのこと。大柄の天真爛漫っぽい(YouTubeで見る限り…)女性である。


最初に聴いたのは、リストの「ラ・カンパネルラ」であるが、まずは仰天した。そのダイナミックな音と弾き方(指の動き)。それでいて、やさしいフレーズの音色のきれいなこと。

その大柄な風貌そのままの音楽と、繊細な音楽とが絶妙のバランスで混ざっている、といった印象。


なんといっても、聴いていてその音楽が面白い。面白いという表現は不適切かも知れないが、彼女の弾き出す音に引き込まれる、といった魅力を感じるのである。

手・指の動きも見ていて飽きない。美人タイプではないと思うが、金髪と黒や赤のドレスが、実にいい雰囲気をかもし出す。


他の曲を聴いていくと、ちょっと荒削りで深みが足りないかなあ、という部分もあるが、好みであることに変わりはない。深みが足りないというより、爽快感かも知れない。もって回っていかにも何か秘めてるぞ、みたいなところがない心地よさを感じる。音そのもので音楽を語っている、という印象が強い。

最近観た/聴いた動画ではプロコフィエフの《戦争》ソナタ第7番が良かった。プロコフィエフ自体、あまり聴いたことがなかったし、曲もたぶん初めて聴くのだが、いい!



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