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2019年3月17日日曜日

ピアノ教室もインスタ映え?「ピアノ講師向けのYouTuber教室」

こんなプレスリリース(↓)があって、一瞬、ピアノ教室もいよいよ YouTube を使ってレッスンする時代になったのか?と思ったが、そうじゃないらしい。

✏️ピアノ講師限定!YouTuber教室をスタート
 動画やインスタ映え活用、最先端「ピアノ教室経営塾」の新サービス

ピアノ教室の先生が、YouTube で教室の宣伝をする(YouTuber になる)ためのやり方を伝授する講座のようだ。それにしても「インスタ映え」活用の「経営」というのは、これも時代の流れか…(^^;)。


私はそもそもピアノ講師ではないし、ピアノ教室にもそんなに興味はないのだが、記事タイトルの "YouTuber" って何だと思って思わず読んでしまった。

何となくオンライン講座かな?と勝手に思いながら読むと、どうもそうではないらしい。こんな(↓)説明がある。

ピアノ教室を運営するピアノ講師向けのYouTubeを活用した集客方法を学ぶための新しい教室です。人気YouTuberを講師としてお招きし、他人数向けのセミナーなどで学ぶことができます

「他人数」は「多人数」かな? ピアノ講師のなかに、すでに「人気 YouTuber」がおられるようだ。で、「3月30日より 月1回半年間」とあるので、6回の講座らしい。


この記事には「全国で3万件以上」と書かれているピアノ教室の数だが、実態はもっと少ないかも知れない。「音楽教室」が全国で 2万件ちょっとという2014年のデータもあるからだ。→「音楽教室数 [ 2014年第一位 長野県 ]

少子化の影響と、おそらく国全体の貧困化によって、ピアノを習おうという子供(あるいは子供にピアノを習わせようという親)の数は間違いなく減っていると思われる。

その中でピアノ教室を「経営」していこうとするピアノの先生は、確かに大変な状況にあるのだろう。生徒獲得のために SNS などを活用するのは自然な流れと思われる。


でも、もっと大事なことがあるような気がする。日本の文化水準がもっと上がって、芸術や音楽をもっと大事にする国になって、庶民が気軽にコンサート(できればクラシック音楽)などを楽しむ環境が整うことだ。

トップ主導でジュリアード音楽院を誘致した中国と比較する必要はないと思うのだが、日本のお偉方はあまりにも音楽に理解を示していないように見える。

ピアノコンクールに多数のピアニストを送り込んでいる中国などを見ていると、どうも日本の音楽界・ピアノ界は下り坂のように見えて仕方がない…(^^;)。

「商売」の視点も大事ではあるのだろうが、本当の意味での「質の向上」がないがしろにされては本末転倒だと思うのだが…。



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